さかた塾中学部ブログ

旧・さかた塾中学部の19年度、20年度ブログです。最新のものは「進学塾ライトアップ」のHP( https://lightup-onomichi.com/ )をご覧ください!

【教室内紹介】教室に漫画を置く理由

みなさん、こんにちは!

 

さかた塾中学部、代表の西川です。

 

教室には、いくつか漫画を置いているのですが、

私の中では、一応の基準があります。

 



①お仕事系のマンガ

イチケイのカラス』『家裁の人』(裁判官)

『アンサングシンデレラ』(薬剤師)

動物のお医者さん』(獣医)

ブラックジャックによろしく』(医者)

『チャンネルはそのまま』(テレビ局)

『BAKUMAN』(漫画家)

働きマン』(雑誌編集者)

鈴木先生』(教師)

『罠ガール』(罠猟の猟師)

東京トイボックス』(ゲームクリエイター

 

sakatajuku-chugakubu.hatenablog.com

 

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②高校・大学が舞台のマンガ

『賢者の学び舎』(防衛医科大学

銀の匙』(農業高校)

もやしもん』(東京農業大学



③史実に基づいたマンガ

応天の門』(平安時代

村上海賊の娘』(安土桃山時代

『ペリリュー』(太平洋戦争)

 

sakatajuku-chugakubu.hatenablog.com

 

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④その他、ためになる漫画

はたらく細胞』(人体)

『しまなみ誰そ彼』(LGBT

ニーチェが京都にやって来て

 17歳の私に哲学を教えてくれた。』(哲学)

ドラゴン桜』(大学入試)

 

sakatajuku-chugakubu.hatenablog.com

 


人気のマンガを置きたい!

生徒に遊んでほしい!

ギャグマンガで笑ってほしい!


などと思っているのではなく、

 


勉強で疲れたときに一息ついて

自分の将来を考える機会になったり、


面白いけど勉強になるような本に

出会ってくれればいいなと思いながら、

本を置かせてもらっています。

 



特に生徒の皆さんにとって、

学校・病院・保護者の方のお仕事以外の

仕事について知る機会は

多くありません。

 

もしかしたら、保護者の方のお仕事も

よく分かっていないかもしれませんね。


だから、真面目な生徒さんほど、

上記のお仕事を目指したがります。

 

 

しかし、特に学校の先生って

勉強が出来る以外にも色々な素養が

必要だと思うんです。

 

 

生徒とのコミュニケーション力

 

保護者とのコミュニケーション力

 

ダメなことをダメと叱る能力

 

過酷な労働を乗り切る体力

 

ストレス耐性

 

 

今挙げたものは、他の仕事でも

必要な能力かもしれませんが、

 

中でも学校の先生は

これらがかなり要求されます。

 

 

授業は全体の業務の1割程度、

生徒指導だったり、

色々な会議の報告書を作ったり、

部活動だったり、

 

大半の業務は

「自分が大学で

 専門として学んだ教科を教える」

ということ以外なのだそうです。

 

 

 

 

だから、すごく真面目だけど

あまり融通が利かなそうな生徒さんが、

「学校の先生になりたい」

と話していたときに、


「この子は真面目すぎて、

 学校の先生になったら

 潰れてしまうかもしれないな。」


と思ったら、


「他の仕事も検討してみても

 いいんじゃない?

 〇〇さんが知らない仕事も

 いっぱいあると思うしさ。」


と口を出したりしたこともあります。

 


ですが、


じゃあ他にどんな仕事があるんだ?


という話になったときに、

そこで中々具体例を

挙げることが出来なかったので、

それがとても歯がゆかったです。

 

 

『賢者の学び舎』を読めば、

医者のような、

人の命を助ける仕事に就くためには、

自分本位ではなく、他人の事を思いやる

気持ちを持たなければならないと分かるし、

 

『アンサングシンデレラ』を読めば、

病院から出て、すぐ近くの調剤薬局に行って、

そこでお薬を渡してくれる人や、

ドラッグストアのお薬のコーナーで働いている人が、

どんな想いで仕事をしているのかが分かります。

 

 

『BAKUMAN』を読めば、

自分の書きたいものと

読者に評価してもらえるものとの

違いで葛藤する

漫画家の方々の気持ちが分かるし、 

 

大東京トイボックス』では、

同じく自分が作りたいゲームと

表現の規制の間で揺れる

ゲームクリエイターたちの気持ちも

分かります。

 

 

大人たちは、

自分のやりたいことと

周りから期待されるものとの

ギャップの中で、

 

ちょうど良いバランスのところを

見つけて、あるいは自分から作り出して

一生懸命生活してるということが

ちょっとでも分かってくれれば

嬉しいなと思っています。

 

 

応天の門』を読めば、

平安時代の貴族の生活の様子、

学校で習う和歌がどんな時代に

読まれていたのかが想像できます。

 

 

『ペリリュー』を読めば、

戦地の人々の辛さ

楽しく話していた仲間が、

数ページ先では無残に死んでいく

戦争の恐ろしさが分かります。

 


高校生や中3の受験生になると、

そんなことを考えるゆとりある時間も

中々作れなくなるので、


出来れば比較的時間のある

中1・中2のうちに、


色々な本に出会って

勉強への興味関心を高めてもらったり、

将来なりたい職業について、

少しは考えてもらいたいと思っています。

 


そこで、学校の図書室や

市立図書館では借りられないような本を

教室に置こうと考えているわけです。



この他にも、本棚を増設すれば、


『ヴィンランドサガ』(11世紀の海賊の話)

『阿吽』(平安時代空海の話)

『健康で文化的な最低限度の生活』

(生活課の公務員の話)

『信長を殺した男』(明智光秀の話)

宇宙兄弟』(宇宙飛行士の話)

『はじめアルゴリズム』(数学の天才少年の話)

『2月の勝者』(塾講師の話)

『ハコヅメ』(交番勤務の警察官の話)

『いちえふ』(福島原発の撤去作業員の話)

『アイアンバディ』(工学部系大学の話)

Dr.STONE』(化学やモノづくりの話)


なども置いてみてもいいのかなと考えています。


また、小説などの読解力をあげるためには、

少女漫画も効果的と書かれていたので、

(少年漫画に比べて、人間関係が複雑で、

 ストーリーを追いかけることが

 文章把握能力のアップにつながるらしい)


それもほんのりと考えています。

 

どうか皆さんには、食わず嫌いをせずに

逆に普段自分が読まなかった本などを

手に取ってもらえると嬉しいですね。

 

 


もちろん、塾でやることは勉強ですので、

これらはあくまでも「おまけ」です。

 

 

これから少しずつ、長い時間をかけて

教室の本棚を育てていきたいと考えています。


特に受験生にとっては、

とても大切な時期になりますので、

教室にある本棚に手を付けるのは、

受験が終わって一息ついたときにでも・・・。