【読書レビュー】『アンサングシンデレラ』&『賢者の学び舎』
みなさん、こんにちは!
さかた塾中学部、代表の西川です。
明日も定期テスト対策が実施されるのですが、対象の生徒さんは多くありません。
そんな中でも、せっかく塾が開いているので、気軽に、図書館のように利用してほしいと願っています。
テスト対策は長時間生徒さんが勉強することを想定して、50分勉強・10分のインターバル(休憩)という形にしています。
テストが終わって結果待ち、という生徒さんにはぜひ自分の将来を考えるために、塾に来て本を読んでほしいと思っています!(もちろん、塾に来たからには勉強もしてもらいますが)
今回は、教室に置いてある本の中から、おすすめのマンガを2つ紹介します!
①荒井ママレ『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』
総合病院の薬剤師として働く、葵みどり・26歳。医師のように頼られず、看護師のように親しまれなくても、今日も彼女は患者の「当たり前の毎日」を守るため、院内を駆け回る!!称賛されなくてもあなたを支える医療ドラマ!!
Amazon 内容紹介より
医療系マンガや小説は数多くありますが、医師や看護師が主人公となる作品が多く、薬剤師が主人公という作品はほとんどありません。
薬剤師2年目である主人公の葵みどりは、まっすぐで正義感が強く、患者さんや医師たちと衝突しながらも、患者さんがしっかりと投薬治療を続けられるように、少しでも患者さんの体調が良くなるように、少しずつ成長しながら、時には上司の薬剤師や医師に助けられながら仕事をしています。
チーム医療というものの大切さを、薬剤師という、今まで注目されてこなかった側面から感じさせてくれる素晴らしいマンガだと思います。
一日に処理される処方箋 およそ220万枚———
うち6万を超える処方箋に疑義照会がかけられており
その約70%は処方変更になっている
命を救うことはできない
けれど医療を確実なものにすることが
私達薬剤師の仕事なのかもしれない
このマンガを見るまで知らなかったこともたくさんありました。
病院で初回診療の再に必ずとられるアンケート。
そこで書かなければならない「喫煙や飲酒の有無」。
あれには大した意味は無いと思っていましたが、喫煙や飲酒の有無とその量によって、薬の適切な処方量が変わってしまいます。そのため、そのアンケートをごまかしてしまうと、最悪の場合、投薬が原因で中毒になる恐れもあるらしいのです。
…次からは、もっとちゃんと考えてアンケートを記載したいと思います。
また、現在全国に薬学部が乱立しており、将来はAIに仕事が代替される可能性もあるため、薬剤師は今後需要が減る職種なのではと言われることもあります。
しかし、このマンガによると、今はドラッグストアに併設された調剤薬局なども増えているため、夜間の勤務など人手が足りないところもあるようです。
その他にも、服薬指導というお薬の飲み方を指導をする場面や、棚卸しという薬局の大変な作業のことなど、細かな薬剤師の仕事が書かれているため、色々と参考になる部分も多いのではないかと思います。
興味を持った人は、ぜひ(勉強の後で)手に取って読んでみてください!
②山本亜季『賢者の学び舎 防衛医科大学校物語』
日本一ハードな医学部の青春!
誰にも頼らずに、医師になるーー
18歳の真木賢人(まきけんじん)が選んだのは、
防衛医科大学校。
学費無料。全寮制。給与あり。
「自衛隊のお医者さん」を養成する学び舎での、
賑やかな日々が始まる。『ヒューマニタス』の新才・山本亜季。
初めての本格連載作!!【編集担当からのおすすめ情報】
知識? 技術? 心? ビジネス? アイロン・・・??医師は、何を学んで
私たちの前にやってくる・・・!?ちょっと変わった学び舎で成長する、
医師の卵たちの眩しすぎる青春。
Amazon 内容紹介より
こちらも、普通の医療マンガとは少し違う、防衛医科大学校を舞台にした作品です。
以前生徒と教室で適職診断をした際に、「自衛官」が適職と診断された生徒がいました。本人は「他人のために死にたくない…」とかなり不服そうでしたが、もしかしたらその道を志すかもしれないと思い(笑)、こちらのマンガを教室に置いてみました。
寮に入るとニコニコと優しい先輩たち。しかし、入学式を終えたとたんに始まる防衛医大伝統(?)の「新入生教育」…。怖い、怖すぎる。
それでも新入生たちは毎日の理不尽な先輩のしごきに耐えながら、寝る間を惜しんで授業準備。勉強が出来る優秀なエリートたちが、こんなつらい思いをしながら頑張っているというのは、にわかには信じられませんでした。
主人公の真木賢人は、早くに母親を亡くし、父親は海外での長期単身赴任中のため、親戚の家で育てられました。そのため、「誰にも頼らず、自分の力だけで生きてやる。」という思いが人一倍強く、時にはそれが原因で周りの人間と衝突してしまいます。
そんな中、ある授業のレポートをめぐって、校長先生に再提出を言い渡された場面は印象的でした。
「‟福祉”と言われれば、患者に寄り添った考察が書けたの? 言われなければ患者のことを考えられないのか、キミは。」
(中略)
「入校前に出した小論文はよく書けてたね。学校が学生に何を求めているか察し、的確に答えていた。だが、逆を言えば求められたことに答えるのが得意なだけ。それで自分は『社会的に重要な役割を持つ医者になる』?
医師免許は、君の人生を快適にするためのパスポートじゃないんだよ。」
真面目すぎ、優秀すぎるが故に、独善的に陥ってしまう真木も、周りの友人や先輩や先生、そして、不思議な‟義理の母”との関わりによって、少しずつ医者にとって必要なものは何かというものに目覚めていきます。
最初は自分の事しか考えられない、本当に嫌な奴だった真木が、少しずつ成長していくんです。彼の成長は見ていて本当に応援したくなります。
興味を持った人は、ぜひ(勉強の後で)手に取って読んでみてください!
AI時代到来と言われ、今後は塾の先生なんて必要のない、映像授業やネット配信の授業などで事足りる時代になるかもしれません。
そんな中、今の私が出来ることは、目の前の生徒のことを考えながら授業を準備し、目の前の生徒のことを考えながら授業を行い、一緒に生徒の将来について考えることだと思っています。
今日も生徒と話し合って、今後の授業は今までのやり方を見直すと約束しました。
最大限の結果が出せるよう、私も全力で楽しみながら頑張ります!一緒に楽しみながら頑張りましょう!
現在、無料体験生を募集しています!ご面談で生徒さんの学習状況を確認したのち、必要があれば簡単な補習などを行って、そのまま授業に飛び込んでもらいます。
ご面談のご予約はホームページのお問い合わせフォーム、もしくは0848-29-9775(受付時間:火曜日~土曜日の14時~22時、時間外ですとお電話に出られないこともございます)にお電話ください!