さかた塾中学部ブログ

旧・さかた塾中学部の19年度、20年度ブログです。最新のものは「進学塾ライトアップ」のHP( https://lightup-onomichi.com/ )をご覧ください!

【雑談】いろいろな生徒さんを教えてきました(前編)

みなさん、こんにちは!

 

さかた塾中学部、代表の西川です。

 

水曜日で、長江中・吉和中・高西中

の生徒さんは中間テストが終了します。

 

頑張ってくれた生徒さん、

もう一歩頑張りが足りなかった生徒さん、

きちんと見ています。

 

 

毎日塾に来て勉強してくれた生徒さんも、

ギリギリまでワークが終わらなくて

終盤にバタバタしてしまった生徒さんも、

そもそも自習にほとんど来ない生徒さんもいました。

 

中3でバタバタしてしまうのは論外で、

さすがにそんな生徒さんは

うちの塾にはいません。

 

「入試に関係のあるテストは

 残すところあと2回。

 まともに受験する気があるなら

 しっかりやりなさい。

 一生がかかってると思って

 本気で勉強しなさい。」 

 

大量のプリントを渡して、

プレッシャーをかけて、

提出物を確認して、

という風にやってきました。

 

 

受験学年以外の生徒さんに関しては、

テスト前の取り組み方の成功・失敗も含めて

1つの勉強だと思っています。

 

もちろん、ちゃんとテスト前は

毎日勉強してくれるに越したことは無いのですが、

例えサボってしまったとしても、

サボってしまったことも含め、

きちんと反省をしてもらうことが

今後につながると思っています。

 

一緒にしっかりと反省をして、

1か月後の期末テストに向けて、

ちゃんと周りも自分も納得させられる

きちんとした勉強習慣をつけていきましょう。

 

ぬるい塾だと思われるかもしれませんが、

本人が勉強嫌いのまま、

怖い先生ならちゃんとやるけど、

そうじゃないと手を抜いてしまう性格のままで、

 

課題の多い、

勉強をすることが当たり前の高校に合格出来ても、

おそらく学校が嫌いになります。

 

 

そのようなミスマッチを防ぐために、

皆さんの日々の勉強の様子を見ていますし、

 

色々な学校の説明会にお邪魔して、

この生徒さんには合いそうかな?と

1人1人を当てはめながら、

考えながら高校側のお話を聞いています。

 

 

私がそんな風に考えるのも、

以前私が東京で

個別指導の教室長をしていた頃に、

色々な生徒さんを見させていただいたからです。

 

 

個別指導といえど、

こちらでも対応が難しい生徒さんは

お断りすることも可能なのですが、

体験の期間でこちらが出来ることを

確認して頂いた後に、

 

それでも入塾の希望があった場合は

ほぼ入塾をしてもらっていました。

 

 

中には、本部から

「そんな特殊な生徒さんは、

 対応が難しいから入塾させなくていい。」

と言われた方まで、入塾させていました。

 

なぜそこまで色々な生徒さんを

受け入れてきたかというと、

これは少し失礼な話しかもしれませんが、

 

色々な塾を断られた生徒さんだろうから、

なんとかしてあげたいという気持ちが半分、

 

この生徒さんを担当することで、

私たち教師側がレベルアップしたい

という気持ちがもう半分でした。

 

 

そもそも体験をお断りしたのは、

40代の主婦の方が、看護学科のある大学の

編入試験を受けたいからということで、

面談にお越しいただいたケースと、

(電話口でお話を伺った際、

 てっきりお子さんの入塾の話だと

 私が早とちりしてしまい、

 面談まで組んでしまいました・・・)

 

70代くらいのおじいちゃんが

数学検定の勉強をしたいから塾に入りたい

と突然塾に入って来られたケース、

 

あとは受験まであと半月ほどなのに、

中3の2月に入ってから

「受験対策をしてほしい」と

お問合せを頂いたケースだけです。

 

 

1浪、2浪の生徒さんならまだしも、

教える講師たちよりも高齢の生徒さんというのは、

こちらも他の生徒さんも委縮してしまいますし、

 

さすがに受験まであと2週間で、

お金を頂いて授業を見ても

合格の責任が全く持てません。

 

それに、今まで通っていて、

集中している受験直前期の生徒さんたちにも

余計な負担をかける可能性が高いですから、

その部分はお断りさせてもらいました。

 

 

みなさん、色々な境遇で頑張っており、

そこから私も色々なことを学べました。

 

本日は少しだけ、どんな生徒さんを

見ていたのかをお話したいと思います。

 

 

ケース① 

ベトナム人の生徒さん。

 

日本に来てまだ1年足らずで日本語がほとんど

理解できておらず、国語の文章が全く読めませんでした。

 

そのため、『走れメロス』では、

「メロスを激怒した。」という冒頭の一文を

「メロス got angry!」と英語で伝えたり、

 

他の講師がスマホを片手に

国語の文章をベトナム語に翻訳しながら

高瀬舟』の解説に奮闘し、

庄兵衛と喜助を落語のように

1人2役で演じていました。

 

それを聞きながら生徒さんが

「あー!わかった!」

となっているのがとても微笑ましかったです。

 

彼女は本来であれば高校生の年齢でしたが、

日本語の勉強も兼ねて、

中学校に入り直しているということで、

すごく大変だったと思います。

 

 

また、彼女の指導をすることで、

ちょっとした異文化交流にもなっていました。

 

説明をし終わった後で、

「どう?わからない?」と聞くと、

分かった時は彼女は首を縦に振り、

分からないときは首を横に振ります。

 

日本人と逆ですよね?

・・・どういうことかわかりますかね?

 

英語で否定疑問文という単元があります。

 

Don't you understand?

「わかりませんか?」

という問いに対して、

Yes, I do. は「いいえ、わかります。」

No, I don't. は「はい、わかりません。」

と訳します。

 

英語は

Do you understand?であろうが、

Don't you understand?であろうが、

 

とにかくunderstandできれば、

Yes, I do.

understandできなければ、

No, I don't.

となりますが、日本語はそうではありません。

 

分からない?と聞かれたら、

分かれば「いいえ。」といって、

分からなければ「はい。」と答える。

 

受け答えが、質問のされ方で変わってしまいます。

 

 

だから、彼女の指導をしていて、

ベトナム語も否定疑問に対する答え方は、

日本語式ではなく、英語式であるとわかって、

 

「日本語って、

 『はい』と『いいえ』が入れ替わる

 特殊な言語なんだな~。」

 

などと考えさせられました。

 

 

ケース② 

朝鮮学校に通っている、

在日朝鮮人の生徒さんたち。

 

まずはこの生徒さんたちが受験をするためには、

学校長から成績の証明書をもらい、

それを教育委員会に提出して、

 

「日本の中学校を卒業したのと

 同程度の学力がある」と

認定をしてもらわなければ、

そもそも高校受験が出来ません。

 

 

というのも、朝鮮学校に通う生徒さんたちは、

学校外での日常会話は日本語ですが、

校内では韓国語で話し、

授業もハングルで勉強をする

という環境の中で生活しています。

 

勉強する内容自体も、

公立の中学校と異なっている部分があり、

それもあって、一般的な日本の『中学校』

としては扱われず、

『その他の学校』扱いとなります。

 

 

では、なぜわざわざそんな学校に入ったのか?

 

そして、なぜ高校からは

本の学校に行きたいのか?

 

 

朝鮮学校に通っている理由は、

いくつかあると思うのですが、

 

1つは、保護者の方が学生時代、

日本の公立の学校に通っていた際に、

韓国人だからという理由で「キムチ臭い」など、

ひどいいじめを受けたことが理由のようです。

 

だから、多感な時期に

そういった扱いを受けないために

わざわざ朝鮮学校に通わせていたということでした。

 

 

高校はなぜ日本の学校に行きたいのかというと、

朝鮮学校にも高等部はあるのですが、

学力があまり高くなく、卒業後の進路も

限られているからです。

 

そもそも高等部も一般的な日本の高校とは

認められていないので、

大学受験をする場合には

高卒認定試験(昔でいう『大検』)を

受けなければいけませんし、

そうやって大学進学でもしないと、

履歴書には「高卒」と書けるのかどうかも

怪しい状態です。

 

 

高校受験では、どれだけたくさんの日本語の用語と

韓国語の用語を結び付けてあげるかがポイントで、

とにかくたくさん演習問題をこなしてもらいました。

 

英語・日本語・韓国語の3か国語が操れるので、

国語の文章力は訓練が必要ですが、

ある程度読解力が身に付けば、

言語感覚には素晴らしいものがありました。

 

高校受験になってくると、

非常に意識の高い生徒さんたちが通ってくれるので、

自分たちの行きたい学校にきちんと合格してくれました。

 

彼らと在日外国人枠の入試の小論文対策をすることで、

知っているようで、知らなかった韓国のことが

色々と知れたのもとても良い経験でした。 

 

 

今の私の授業を皆さんが

分かりやすいと思ってくださっているとすれば、

そして、私の考え方に賛同いただけるとすれば、

 

こうした生徒さんたち一人一人と

色々なトライ&エラーを

繰り返してきたからだと思っています。

 

生徒さんの成長の手助けをしながら、

私自身も大きく成長させてもらいました。

 

ですので、今ここで例として

あげさせてもらっている生徒さんたちにも

感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

後編では、もうあと3ケースほど、

お話をさせてもらいたいと思います!

 

 

現在、無料体験生を募集しています!

ご面談で生徒さんの学習状況を確認したのち、

必要があれば簡単な補習などを行って、

そのまま授業に飛び込んでもらいます。

 

ご面談のご予約はホームページのお問い合わせフォーム、

もしくは0848-29-9775にお電話ください!

(受付時間:火曜日~土曜日の14時~22時、

 時間外ですとお電話に出られないこともございます)