さかた塾中学部ブログ

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【雑談】ステレオタイプを見直そう

みなさん、こんにちは!

 

さかた塾中学部、代表の西川です。

 

 

最近、中2の国語の授業で、

ステレオタイプ

というものについて授業をしました。

 

 

ステレオタイプ」は異文化理解の

邪魔になってしまう可能性があり、

しっかりと見直さなければいけない。

 

けれど、「ステレオタイプ」は

それをつけられる側にも、

何かきっかけがあり、

そこは真摯に受け止めなければいけない。

 

と言う風な内容で、

とても勉強になったと思います。

 

 

これが今の世の中のことを考える上で、

とても重要だと思うので、

もう少し掘り下げて

考えてみたいと思います。

 

 

ステレオタイプという言葉の意味に関して、

辞書を引くと、

 

「考え方や表現が型にはまっていて、

 新鮮味のないこと。」

 

などと出てきます。

 

 

もう少しだけ分かりやすく

今回の話につなげやすくすると、

 

「ある特定の集団の人たちを、

 決まり切った考え方で評価すること」

 

ということになります。

 

 

これって、

世の中の色々なところに

あふれていますよね??

 

 

 

 

「男の子なんだから我慢しなさい!」

 

「メソメソして、女の子みたい。」

 

「女の子なのに家事も出来ないの?」

 

「もっと女の子らしく大人しくしなさい!」

 

と言う風に、

ステレオタイプによる決めつけが

男女の問題になると、

ジェンダー」の問題になります。

 

社会が作った「男らしさ」「女らしさ」について

考えていくのがジェンダーです。

 

 

 

「〇〇人は暴力的だ。」

 

「〇〇人は自己中だ。」

 

「〇〇人は歴史を捏造する。」

 

という風に、

ここに特定の外国人や特定の人種を

当てはめると、

 

「人種差別」「外国人差別

という問題が関係してきます。

 

 

先日、アメリカに住む黒人男性の

ジョージ・フロイドさんという方が、

 

武器も何も所持していないのに、

白人警官に押さえつけられ、

窒息死するという事件が起こりました。

 

(黒人というのは、正しくは

 アフリカ系アメリカ人ですが、

 動画などを見ても

 African Americanではなく、

 black peopleという言葉が

 多様されているので、

 あえてこちらを使います。)

 

 

この一連の動画が拡散されると、

これは黒人に対する差別だということで、

アメリカ中を巻き込んだ

大きな運動・暴動が起こっています。

 

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なかなかショッキングな映像ですが、

この1週間のうちに実際にアメリカで

起きていることなんです・・・

 

 

あまり日本では

報道されていないように感じますが、

ホワイトハウスの前では、

差別禁止を訴えるデモ活動も行われています。

 

 

"I can't breathe."(息が出来ない)

 

彼が警官のひざで

首元を強く押さえつけられながら

発したこの最後の言葉が、

 

差別を受ける黒人たちの

息苦しさを表しているということで、

運動のスローガンになっています。

 

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このことに関しては、

後日改めて記事にしたいと思っています。

 

 

 

 

コロナウイルス関連では、

ヨーロッパでアジア系の人々が

差別を受けたと聞きます。

 

今回の新型コロナウイルスは、

中国が発祥だと言われているため、

ヨーロッパに住むアジア系の人は

いわれのない差別に苦しんだそうです。

 

 

現地に住む日本人が電車に乗ると、

周りから人がいなくなり、

 

スーパーに行くと、

「来るな!」と言われたり、

ツバを吐かれたりしたそうです。

 

これらの差別も、

やはりステレオタイプが関係しています。

 

 

 

ステレオタイプとは

少々ずれるかもしれませんが、

 

最近話題になっている、

芸能界の「炎上案件」

 

こちらについても

きちんと考える必要があります。

 

 

過去にまずいことをして

それをきちんと謝罪をした人を

その後も追い込む必要はあるのでしょうか?

 

もちろん、見ていて不愉快だから、

批判を続けるという理由もあるとは思います。

 

 

ですが、

「〇〇は過去にこんなことをするくらい

 人間性が腐っているんだ!」

というステレオタイプによって、

 

人格攻撃を繰り返し受けることで

自殺に追い込まれる人だっています。

 

 

「罪を憎んで人を憎まず」

という言葉にもあるように、

 

その人のマズい言動自体を批判し、

その人の人間性自体は

批判しないようにしたいところです。

 

 

 

 

私たち教育関連の職種の人間も、

子供と接する際に、

ステレオタイプ、レッテル貼りに

気を付けなければいけないと思っています。

 

 

毎年、多くの子供たちと接していると、

ついつい、

 

〇〇くんはこういうタイプ、

〇〇さんはこういうタイプ・・・

 

と、決めつけてしまいたくなります。

 

 

しかし、

 

「〇〇くんはどうせ××は出来ないから・・・」

 

「〇〇中学校の子たちは勉強が出来る/出来ない」

 

こんな風に思ってしまうと、

その子に成長の可能性を感じずに見逃してしまいます。

 

 

 

もちろん、

今までの経験の蓄積として、

 

「女の子は理数系科目が苦手、

 男の子は文系科目が苦手」

 

「国語力がある高校生は、

 英単語を暗記するなどの

 単純作業を軽視しがちで、

 そこを指摘してあげる必要がある。」

 

など、

ある程度妥当なステレオタイプも、

その決めつけによって行える円滑な授業

というのもあるかと思います。

 

 

ですが、

数学や理科が得意な女の子だって

たくさんいますし、

 

丁寧で繊細な作文を書いてくれる男の子

だってたくさん見てきました。

 

 

国語力にあぐらをかかずに、

せっせと英単語を覚えてくれて、

どちらも高得点を取る高校生もいました。

 

 

ビリギャルの坪田先生も、

子供のタイプを9タイプに分類し、

それぞれに合った指導法を紹介していました。

 

この「子供のタイプをくくってしまう」ことと、

「決めつけすぎて子供の成長を阻害してしまう」

ことのバランスがなかなか繊細です。

 

 

このバランスについては

今後もしっかりと

考え続けなければいけないなと思っています。

 

 

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