さかた塾中学部ブログ

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【雑談】今こそしておきたい読書の話

みなさん、こんにちは!

 

さかた塾中学部、代表の西川です。

 

 

火曜日は祝日でしたので、

自習に来て下さる生徒さんも

いらっしゃいました。

 

昼に中3の生徒さんと過去問を解いて、

その際に国語の読解方法を教えたら

夜の授業でそれを活かして

記号問題が満点だったのが嬉しかったです!

 

こちらの言うことをストレートに

吸収してくれる。

 

これも1つの特技だよなと

しみじみと感じました。

 

 

昨日の記事でも書きましたが、

1回の授業から何を学ぶか、

何を自分の頭の中に残すか、

何を持ち帰るか。

 

それは残念ながら、

個々の能力差があります。

 

 

教わる側が教える側を舐めていて、

バカの壁」を作っているようでは

何も学べません。

 

私だってこの年になって、

新しいことの発見の毎日です。

 

ましてや、中学生の皆さんにとって、

学びの無い日なんて1日もないはずですよ?

どんどん色々なことを吸収していきましょう。 

 

ということで、本日は少し

読書の話をしたいと思います。

 

さて、最近生徒さんたちの

読書の様子を見ていて、

少し気になることがあります。

 

 

ある生徒さんが、

塾の本棚から小説を手にとってから

30分ほど経ってから、

こっそり読書している様子を見ていると、

なんともう100ページ目あたりを読んでいる。

 

「もうそんなに読んだの?」と聞くと、

飛ばし読みしてます!」とのこと。

 

 

本を読むのが苦手だという別の生徒さんに

お薦めの短編集を紹介すると、

20分くらいで本棚に戻している。

「ん?気に入らなかった?」と聞くと、

「いや、もう飛ばし読みで読みました。

 (作品の面白さは)まぁまぁですね。

 あんまりだったので、別のを読みます。」

 

 

ある高校生の生徒さんが

英語の長文読解が苦手だというので、

どんな読み方をしているのか聞くと、

「設問を先に見て、傍線部の前後しか読みません

 高校受験のときからずっと

 その読み方をしていました。」

 

 

更に別の生徒さん。

塾に置いてある同じ漫画を

何度も熱心に読んでいるので、

「よっぽど気に入ったんだね。

 その作品のどんなところが気に入ってるの?」

「全部!全部いいです!」

「例えば?印象に残っている話は?」

「全部です!感想は良かったとしか・・・

 

 

私は中学生・高校生と部活中心で、

お世辞にもあまり読書をしてきませんでした。

 

それに比べれば、上に挙げたような生徒さんたちは

自分から読書をしていて本当に偉いと思います。

 

ですが、ちょっと惜しいなという気がしています。

 

なぜか皆さんそろって、

ちゃんと文章を読んでいないんです。 

 

 

おそらく、何かを読むことが、

苦痛とは言わないまでも

あまり楽しいことではないんじゃないのかな。 

 

新しいことを吸収することに

まだあまり慣れていないのかな。

 

そんな風に感じてしまいます。

 

 

 

授業や面談でもしたことがある話ですが、

ここで今の話に関連する、

私の同級生の話をしたいと思います。

 

 

私が高校時代とても仲の良かったTくん、

彼は京都大学に進学したのですが、

彼は、国語のセンター試験の問題を

試験時間80分かかるところを40分で解き終えて、

残りの試験中はずっと眠っていました。

 

それでなんと9割の180点が取れてしまうのです。

私は文系だったのに、

試験時間の80分をフルに使いきっても、

7割をとるのがやっとでした。

 

彼はライトノベルをよく読んでいました。

私は当時、「そんなオタクの読むものなんて・・・」

という偏見があり、彼に本を勧められても、

読むどころかバカにしていましたが、

読解力で天と地ほどの差が出来てしまいました。

 

 

私の高校で文系トップだったYさん。

彼女は私と同じで高校入学組(外進生)

だったのですが、

内部進学生の頭の良い子たちが

束になってかかっても、

決して1位の座を渡しませんでした。

 

そして、余裕で

東京大学の文科Ⅰ類に進学しました。

 

彼女は女子寮に住んでいたので、

同じ寮生から彼女の勉強の様子を

色々と聞いたことがあるのですが、

彼女は試験前でも夜の11時には寝ていたそうです。

 

もちろん寮生なので、

塾や予備校にも通っていません。

 

試験前でも3時間以上は勉強をしない。

それでも1位が取れる理由は何かと言うと、

彼女は授業で1度聞いた内容を

決して忘れないのだそうです。

 

ずっと彼女のことはただの天才だ、

異様な能力がある存在、

もはや人間じゃない!笑と

思っていたのですが、

塾講師をやっているうちに

別の可能性に思い当たりました。

 

それは彼女の「国語力」が異様に高い、

ということでした。

 

 

少し話が逸れるのですが、

皆さんは家庭科の授業を

面白いと感じたことはありますか?

 

私は家庭科の時間といえば、

男子生徒が騒いでいて、

あまり面白いと感じた記憶がありません。

 

ですが、大学の教職の授業の一環で、

小学校の家庭科の授業を

見学させていただいた時、

その授業がとても面白く感じました。

 

テレビ番組の「ためしてガッテン」でも

観ているような、ためになる話ばかりで

見学をしている立場なのに、

生活の知恵を教わっているようでした。

 

もう10年以上前に見学した授業ですが、

今でもその授業の大事な部分は思い出せます。

 

私も小学生の授業に限って言えば、

Yさんと同じく、授業内容を暗記する能力を

知らず知らずに身につけていたのです!笑

 

小学生の頃には、あまり理解できなかった授業も

「国語力」がある程度ついている今なら、

本当にためになる、楽しい授業だと言えます。

 

つまり、授業で学べることが100として、

そこからいくつを学べるかというのは、

「国語力」が関係していると思うのです。

 

おそらくYさんは、

普段からよく本を読んでいたそうなので、

難しい高校の授業からでも、

ほぼ100に近い内容を

頭の中に入れて持ち帰ることが

出来ていたんだと思います。

 

一方で私が持ち帰れる内容は、

良くて50くらい。

だから必死に予習をして、復習をして

それでも彼女には追いつけませんでした。

 

 

だから、皆さんに覚えておいてほしいのは、

学校の先生の授業がつまらないのだとしたら、

それはもしかしたら、

学校の先生の授業が下手なのではなく、

皆さんの理解力が学校の授業を受けるのに

足りていないからかもしれない、

ということです。

 

偉そうに、「あの先生教えるのが下手」

と上から目線になる前に、

まずは自分の理解力不足があるのではないかと

真剣に考えてください。

 

だって、実際には

同じ先生の授業を受けた子の中で、

皆さんよりも高得点を取っている生徒さんが

クラスにいるんですよね?

 

しっかりと自分の能力の低さを

自覚して、斜に構えるんじゃなくて、

ちゃんと素直に授業を聴きましょう。

 

そうしないと、

「下手下手」言っているうちに

何も理解できないまま、

理解力が低いまま、

その責任を他人に押し付けたままで

受験を迎えてしまいますよ。

 

 

私が大学で知り合った、Mくん。

今も大学に残って研究を続けているようですが、

彼はミステリー小説が大好きで、

高校生の頃は年間300冊も

小説を読んでいたそうです。

 

毎年ある時期になると、

「このミステリーがすごい大賞」に

選ばれそうな作品を

いくつかブログに挙げていました。

 

彼の話はとてもウィットに富んでいて、

彼と話をしているだけで

こちらも頭が良くなりそうでした笑

 

また、彼にお薦めしてもらった小説は、

本当に面白くて、

今ではその紹介してもらった作家さんが

私が一番好きな作家さんになっています。

 

本を読み続けて、

「国語力」がものすごい彼だからこそ、

大学での研究もきちんと深い研究が

出来ているんだろうと思います。

 

 

高校では英語や数学が難しくなるので、

そこから英語数学の勉強をしながら、

読書量を増やすというのはかなり大変です。

 

 

だから、比較的時間のある中学生のうちに、

しっかりと読書をして「国語力」を

養っておいてほしいと思っています。

 

中1・中2の皆さんの塾の授業時間が

それほど多くないのも、

その分何かに打ち込んだ経験があった方が、

「国語力」がつくと思っているからです。

 

 

かといって、最初に挙げたように

飛ばし読みをして、

内容はあまり頭に入っていないようでは、

あまり意味がないとも思うのです。

 

 

私が本を読まなかったのに、

それなりに国語が出来ていたのは、

漫画やTVゲームのお陰もあるのかなと

思っています。

 

文章を楽しく読んで、

RPGなどのストーリー性のあるゲームの

シナリオをきちんと理解して、

そんな楽しみながら何かを読んだ経験が

勉強にも少しは活きたのかなと思っています。

 

 

もちろん、

各ご家庭の方針があると思いますので、

今からゲームを買い与えて下さいとか、

漫画をじゃんじゃん読ませてくださいと

一概に言うつもりはありません。

 

 

ただ、楽しみながら文字を読んで、

その話をご家庭や友達と共有する機会というのが、

「国語力」をつけるためにはもっと必要なのかなと

漠然と思っています。

 

だから私は、

教室の本を借りていった生徒さんが

その本を返してくれる時には、

「どうだった?面白かった?

 どの辺が面白かった?」と、

その内容や感想を聴くようにしています。

 

授業以外で、

国語力を上げる機会があるとすれば、

ささやかではありますが、

そうやって生徒さん自身に

自分が興味関心を持った内容を

アウトプットしてもらうことだと思っています。

 

 

いずれは、塾内で、生徒さんたち同士で

自分のお薦めする本のプレゼン大会を

やってもらったり、

何かテーマを決めてディベート

やってもらったり、

そんな活動が出来たらなと思っています。

 

 

国語力は一朝一夕で身に付くものではありません。

 

受験の時期になると

中学生なら15年間分の、高校生なら18年間分の

国語力の差を入試の結果という形で

まざまざと見せつけられます。

 

そうなる前に、手を打っていきましょう。

 

 

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