さかた塾中学部ブログ

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【雑談】靖国神社を思い出す。

みなさん、こんにちは!

 

さかた塾中学部、代表の西川です。

 

明日は私が教室に行くか未定ですので、

教室を使用しないようにしてください。

 

 

昨年のお盆休みに、

東京の友人に会うついでに、

靖国神社に行ってきました。

 

今回はこの特殊な神社について、

私の浅い知識で恐縮ですが、

お話をしようかと思います。

 

 

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靖国神社は東京の九段下、

 

日本武道館という屋根の上に

「玉ねぎ」のようなものが乗った、

 

あのよくライブ会場として使われる場所の

道路を挟んだ向かい側にあります。

 

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私がお邪魔したときには、

ちょうど玉ねぎの部分は修繕中でした笑

 

 

この、靖国神社というところは

毎年8月15日ごろに、何かと話題になります。

 

8月15日の終戦の日に、

首相が公人として参拝し、

それに中国や韓国が不快感を示す、

というのが毎年よく見られます。

 

 

では、靖国神社とはどんな神社なんでしょう?

 

靖国神社に参拝することに

近隣の国々はなぜ怒るのでしょうか?

 

 

 

神社には、色々な神様が祀られています。

 

有名なところで言えば、

 

島根県出雲大社

大国主命(おおくにぬしのみこと)

という神様が、

 

yaoyoro.net

 

三重県伊勢神宮

天照大御神(あまてらすおおみかみ)

という神様が、

 

yaoyoro.net

 

祀られています。

 

 

どちらも奈良時代の歴史書

古事記』や『日本書紀』に登場する

本当に有名な神様です。

 

 

 

また、生前は人間だったが、

死後に神様として

祀られるようになった人もいます。

 

 

有名なのが、天神様。

この尾道にもゆかりのある、菅原道真です。

 

菅原道真は、福岡県の太宰府天満宮をはじめ、

〇〇天神、〇〇天満宮などと

呼ばれているところに祀られています。

 

 

藤原氏との政治争いに敗れた菅原道真は、

太宰府に左遷され、

(左遷の意味は半沢直樹を見るとわかるかもしれません笑)

失意のうちに亡くなりますが、

 

その怨念により、京都で天災や疫病が

立て続けに起こったと言われています。

 

manareki.com

 

その怨念を鎮めるために、

神様にしてあげたというのですから、

 

なんというか・・・

 

「怨霊を怖いからという理由で神様にしちゃうんだ!」

 

と、私にとっては少し驚きでした。

 

 

 

では、靖国神社には、いったいどんな神様が

祀られているのでしょうか?

 

 

答えは、

明治以降に「戦争」で無くなった

全ての日本人です。

 

今の私たちには、あまりピンときませんが、

多くの日本人は戦前までは、

神道」と呼ばれる宗教を信仰していました。

 

 

そのため、当時の人々の生活の身近には、

神道や神社というものがありました。

 

 

日本が第二次世界大戦で負けた際に、

当時「国家神道」と呼ばれていた、

神道の仕組みが否定されたため、

 

今、神社を利用することと言えば、

初詣とおみくじくらいしかない、

という人も多いと思います。

 

 

今の私たちにとっては、お葬式といえば

仏教様式のものがほとんどだと思いますが、

戦前までは、そのポジションに神社がいました。

 

なんだか不思議な気持ちになりますね。

 

 

明治時代の始めに起こった「戊辰戦争」の後、

招魂社とよばれる、戦死した方々を祀るための

神社が全国各地に作られるようになりました。

 

招魂社ではなくても、神社の境内に

「慰霊碑」を建てて、戦死した地元の人々を

祀っている神社もたくさんあります。

 

(神社に行った際は、ぜひ石碑を探してみてください。)

 

 

 

それを知った明治天皇が、

 

「国のために戦死した人たちを国としても祀りたい。

 だから、全国の招魂社に祀られている人たちを

 全員まとめて祀る神社を作りたい」

 

ということで、全国の招魂社の

総本山として作られたのが靖国神社です。

 

 

国の未来のために死んでいった人々を

国として正式に慰霊したいということで、

この想いは素敵だなと思います。

 

 

では、なぜ靖国神社は近隣諸国から

嫌われているのでしょうか?

 

 

 

それは、第二次世界大戦中に

韓国や中国への侵略戦争を指揮した、

人たちが祀られているからです。

 

(中3の皆さんは、A級戦犯と呼ばれている

 東条英機の名前は聞いたことがあるはずです。)

 

 

「自分たちの先祖を殺した人を

 神様として祀るなんてけしからん!

 ましてや、その神社に終戦の日

 総理大臣が参拝するなんて!」

 

・・・となってしまうわけです。

 

 

日本では、

悪いことをした人であっても、

亡くなった人に対して、

あまりマイナスの印象は持ちませんが、

 

海外はで、

死んでいようが生きていようが、

悪いものは悪い、という考え方です。

 

そういった、文化の違いというのも

1つの原因かもしれません。

 

 

 

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また、靖国神社は、その敷地内に、

遊就館」と呼ばれる、

博物館が併設されています。

 

 

こちらはきちんと見て回ると

2,3時間はかかる施設ですので、

お時間がある人はぜひ行ってみてほしいです。

 

 

戊辰戦争以降の日本の戦争の歴史が、

詳しく展示されているので、

非常に勉強になります。

 

ミニシアターもあり、そこでは

日本が戦争に至るまでの映像が流され、

涙を流しながら見ている方もいました。

 

 

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ゼロ戦」と呼ばれる、

戦時中に使われていた戦闘機の実物大の模型や

 

特攻隊が使用した、

桜の模様が入った戦闘機の模型も

展示されています。

 

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「回天」と呼ばれる人間魚雷も

実物大の模型がありました。

 

爆弾に人間が乗って、

操縦して相手の船にぶつかっていく兵器です。

 

・・・本当にとんでもないものです。

 

 

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「伏龍」と呼ばれる、

爆弾を持って潜水し、

近くを通る船に特攻するための装備です。

 

 

戦争末期は学徒出陣といって、

15歳の男の子たちも

戦争に動員されました。

 

 

時代が時代なら、

中3の皆さんの誰かが、

爆弾を持って水中に潜り、

 

命を投げ出さなければ

いけなかったかもしれません。

 

 

こうやって、将来がある若者の未来を

平気で奪ってしまうような戦争は

無くしていかなければいけませんね。

 

 

ということで、もうまもなく8月、

終戦から75年という節目の年ですので、

夏休みは改めて戦争にも思いをはせましょう。

 

 

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