さかた塾中学部ブログ

旧・さかた塾中学部の19年度、20年度ブログです。最新のものは「進学塾ライトアップ」のHP( https://lightup-onomichi.com/ )をご覧ください!

【教室内紹介】国語の授業をもっと面白くしたい!

みなさん、こんにちは!

 

さかた塾中学部、代表の西川です。

 

GW期間の教室開放時間は、

4/29(水) 9:00~

4/30(木) 13:00~

5/1,2(金、土) 休み

5/3~6(日~水) 13:00~

5/7(木)以降 火~土は9:00~

 

となっております。

 

 

国語の授業に関して、

これまで何度かこちらのブログでも

書かせて頂いている通り、

 

問題を解くのはもちろん、

意味のある雑談・寄り道をしたいと

思っています。

 

ただ授業を聞くだけじゃなくて、

授業中に先生の話を聞いて考えたことが

今後何かを考えるときに

役立ってほしいなと思っています。

 

 

 

中1の国語の授業では、

先日は「地球温暖化」について

温室効果ガスって何?」

地球温暖化の何が悪いの?」

という話しました。

 

環境問題というのは、

全ての教科で出題される可能性があるテーマです。

 

国語の文章のみならず、英語でも

社会の地理でも、理科の生物分野でも

家庭科・保健・美術・総合的な学習の時間

などでも出るかもしれません。

 

全世界の人が取り組まなければいけない問題

なので、当然といえば当然です。

 

だから普段から、このテーマについては

色々と情報を得てほしいと思っています。

 

 

また、「ことばが文化を作る」という話も、

面白かったですね。

 

日本語では「水」と「お湯」という言葉があります。

 

同じ物質でも、

温度が違えば表す文字自体が変わってしまいます。

 

しかし、英語だとどうでしょう?

 

英語では、水のことをwater、

お湯のことをhot water(熱い水??)と言います。

 

つまり、日本語のように

別々の文字を使って表すことはしないのです。

 

 

逆のパターンもあります。

 

日本語では「牛」という言葉しかないものが、

英語だと、cow(メスの牛、乳牛)、cattle(畜牛)、

bull(オスの牛)、ox(去勢牛)のように、

全て同じ牛なのに全然違う単語が使われます。

 

だから、ことばを学ぶということは

文化を学ぶことだということもお話しました。

 

 

中2の授業では、他の国から自分の国へと

文化を持ち帰るときに、

その文化の『中身』を持ち帰らないと

表面的なものになる、というお話を扱いましたね。

(西川先生がかわいいイノシシを描いた授業です。)

 

バレンタインが2月14日に、

友達とチョコを配るイベントに変わっていたり、

 

ハロウィンが10月31日に、

渋谷でコスプレをするだけのイベントになっていたり、

 

形だけ真似するのだと、 

そのイベントがもともと、

どんな意味や想いを持っていたのか

ということを無視してるよね?

という話をしました。

 

 

みなと祭り、住吉花火大会、ベッチャー祭り、

やっさ祭り、神明市、フラワーフェスティバルなど

地元のお祭りにももともとの起源があります。

 

せっかくだから、

自分たちが普段親しんでいるイベントが、

どんな意味を込めて始まったのかを

調べてみるのも面白いと思います。

 

 

また、別の回では、

翻訳語」というものについて話をしました。

 

江戸時代の鎖国が終わって、

明治に入ってからどんどん西洋の文化が

日本の中に入ってきました。

 

その際に、当時の学者の人たちが

一生懸命、西洋の言葉に

漢字を当てはめていきました。

 

その時に作られた言葉が、

「社会」「人権」「平等」「恋愛」「美」

などの言葉です。

 

これらの言葉は、

日本に昔からあったわけではなく、

 

明治時代になって、

西洋の言葉に漢字を当てはめた、

まだ作られてから150年くらいしか

経っていない言葉ということです。

 

 

一つ、「美」という言葉を

例にとってみます。

 

高校生になったら、古文を習います。

 

そこでは「うつくし(美し)」

という言葉は

「かわいい」という意味だと習います。

 

つまり、今の「美しい」という言葉にある、

「きれいだ」というような意味は、

 

実は明治になって、

ヨーロッパの言葉が日本に入って来てから

新たに作られた意味なのです。

 

 

そうやって、新しい言葉に

漢字を当てはめて、新しい意味を作っていく

ってものすごく大変な作業だよなと

当時の人は大変だったよなと、

想いを馳せてみてほしいです。

 

 

中3の授業では、

東洋と西洋の考え方の違いの話を

したことがありました。

 

東洋の考え方だと、

全体が一つの調和のとれたものと考えるのに対し、

西洋の考え方だと、

1つ1つの個々の事柄について考えます。

 

これは「千と千尋の神隠し」のように、

あらゆるものに神様がいると考える東洋思想と、

神様という絶対的な存在がいる西洋思想の、

宗教的な違いが関係しているという話をしました。

 

 

以前、ブログでも書いた、養老孟司さんの

バカの壁』について話したこともありました。

 

早速生徒さんの一人が図書館で、

その本を借りてくれていたのも嬉しかったです。

 

 

まだまだ私自身も

もっと勉強をしないといけないし、

もっと色々なところに

アンテナを張らないとなと思っています。

 

 

そして、国語の説明文を通して

色々な世の中の切り取り方を教えたり、

 

詩や物語文を通して

生徒さんにはこれまでなかった感性を

生み出してあげたいなと思っています。

 

そのために、授業中にもっとうまく

もっとぶっ飛んだ脱線の仕方を

皆さんが楽しみでしょうがないと

思ってくれるような国語の授業を考えていきます。

 

 

入試問題も英語を除けば、

全て日本語で書かれています。

 

だから国語は大切です。

 

 

英語でさえも、

問題文は日本語のことが多いです。

 

また、英作文を考えるときは、

まずは日本語で文章を組み立てることが多いです。

 

つまり、やっぱり国語が大切です。

 

 

国語が全ての科目の土台と

なっているため、

しっかりと土台作りをしていきたいと思います。

 

一緒に頑張りましょう!!