さかた塾中学部ブログ

旧・さかた塾中学部の19年度、20年度ブログです。最新のものは「進学塾ライトアップ」のHP( https://lightup-onomichi.com/ )をご覧ください!

【雑談】多様性の時代

みなさん、こんにちは!

 

さかた塾中学部、代表の西川です。

 

日曜日も14時から教室におりますので、

よろしければ使ってください。

 

高3の入試対策も共通テスト中心になり、

私自身に少し余裕が出てきました。

 

まだまだ頑張りますので、

中3の皆さんも頑張りましょう!

 

 

まずは、本日の中3コメントです。

 

 「今日は、理科の中2の化学分野をしました。

  自分の苦手な単元なので、

 結構しんどかったです。克服できるように

 もっともっと練習したいです。」

 

「今日は金融のところを教えてもらいました。

 しくみが分かってよかったです。

 でも円高・円安の勉強がかなりつらかった…」

→昨日はバスの時間もあって

 コメントを貼らずに帰ってしまったので、

 コメントを2日分貼ってもらっています。

 

 入試に向けて、

 しっかりと理社の範囲を

 復習するためには、

 もっと勉強時間が必要だと思います。

 

 塾では、「なんとか理解しよう」という

 気持ちは伺えますが、

 学校の授業内容が全く頭に

 入っていないのが気がかりです・・・。

 

 「ちゃんと聞いても、

  どうせあの先生の話は分かりにくい」

 と、あきらめてしまうのではなく、

 

 なんとか食らいついて、

 まずは学校の授業からも、

 もう少しは何か持ち帰っていて欲しいです。

 

 大変だけど、まだまだこれから!

 遅れを取り戻せるように頑張ろう!

 

 

「今日は次の実力テストの範囲の

 社会をしました。

 苦手だった社会も最近は好きです。

 理科はまだまだ苦手意識が大きいです…」

→人を好きになるのも同じですよね。

 

 接する時間が短ければ、

 なんとなく苦手だと思う人でも

 

 長い時間接していけば、

 その人の良さが分かってきて、

 好きになったりします。

 

 嫌いな教科ってそもそも

 あまり時間がかけられていないのも

 嫌いな理由だと思います。

 

 理科をもっと好きになれるよう、

 意識して勉強時間を増やしていこう!

 

 

「英語の長文を解いた。

 日本語を英文に直したりする問題や、

 並べ替え問題が解けたので良かった。

 明日もがんばりたい。」

→前回の模試では

 英語(と理科)にかなり苦戦したので、

 しっかりと時間をとって、

 復習していきましょうね。

 

 英作文の提出も待ってます!

 

 

「社会をやった。

 自分は地理を覚えていない

 ところがあるから、復習したい。」

→地理と一言で言っても

 範囲が広いので、

 日本地理・世界地理・地形図と

 範囲を絞って、苦手分野を特定しよう。

 

 その中でもさらに、

 地形・気候・工業・農業など

 もっと絞って考えられれば、

 1つ1つは大したものではありません。

 

 分からないところは

 どんどん質問していこう!

 

 

さて、本日は以前もご紹介した、

有名ブロガーの方の記事から

広げて考えてみたことを書いてみます。

 

 

chikirin.hatenablog.com

 

社会派ブロガーのちきりんさんが

上記のような記事を書かれていました。

 

詳細はリンクへ飛んで頂きたいのですが、

 

ちきりんさんの「ひきこもり」に対する

認識をまとめたのが以下のものです。

 

 

1.時代が変わり、「ひきこもり」=家からほとんど出ずに暮らすこと自体は問題ではなくなった。

 

2.ひきこもりが問題になるのは、下記のいずれかの問題が生じたときのみ。

・本人がそういう生活や人生を「つらい・苦しい・なんとかしたい」と感じている場合

・ひとりで生きていくための「清潔で健康的で社会的な生活を維持するための最低限の生活基礎スキル」が身についていない場合 

 

 

今や、買い物もお仕事も、

絶対に外出しなくてはならないもの

ではなくなってしまいました。

 

 

良い悪いは置いておいても

学校に行かず、勉強もせず、

 

ひたすら家でゲームばかりして、

 

気の合うネット上の仲間たちと

時間を気にせずやりとりをして、

 

その動画をアップする方が

もしかしたら稼げる

のかもしれませんし、

 

ストレスなく生きられて

人生が楽しいのかもしれません。

 

 

もちろん、

この生き方を推奨している

訳ではないのですが、

 

そんなことも選択肢の1つとして、

十分可能な生き方の1つに

なっていきているということです。

 

 

せっかく勉強を頑張っている子たちに

通ってもらっているのに、

なぜそんな話をするかというと、

 

昔なら、

誰もが素晴らしいと言っていた就職先が

 

今も素晴らしいとは

必ずしも言えない様子だからです。 

 

 

www.nikkei.com

 

30歳未満の若手男性官僚の7人に1人が、数年内に辞職する意向であることが、内閣人事局が実施した意識調査で分かった。背景には仕事への不満や、長時間労働で家庭との両立が難しいとの不安があり、国家公務員の働き方改革が急務となっている実態が浮き彫りとなった。

 

(中略)

 

30歳未満男性の14.7%が既に辞職を準備中か、1~3年程度のうちに辞めたいと回答。定年前に辞めたい人を含め、複数回答で理由を尋ねたところ「もっと魅力的な仕事に就きたい」が49.4%で最多。「収入が少ない」39.7%、「長時間労働で仕事と家庭の両立が困難」34.0%などが続いた。

 

国家公務員という、エリート中のエリート。

 

「日本をより良い国に!」と

高い志を持って

お仕事を始められたはずです。 

 

 

勉強で常にトップを走り続けた先に

行きつくゴールの一つですが、

 

そんないわゆる『勝ち組』でも、

 

魅力がない、収入が少ない、

仕事と家庭の両立が困難・・・

となってしまうようです。

 

 

ちきりんさんも別のブログ記事で

以下のような指摘をされています。

 

chikirin.hatenablog.com

 

霞が関の労働問題だって、仕事時間が長いことじゃなく、内容がめっちゃ「くだらない」ことにあるのでは?

 

メディアにアピールしたいだけの国会議員のやたらと(意味なく)面倒なリクエストのために徹夜したり、

 

その政治家のご意見をお伺いに(オンライン会議など失礼で提案できないという理由で)わざわざ事務所まで出かけたり、

 

指定の時間に会いに行ったのに、何時間もまたされて半日が無駄になったり、

 

待機だけのために夜中まで拘束されたり、

 

いったん決めた政策が公明党のツルの一言でひっくりかえったり、

 

書いてるとキリがないけど。

 

(中略)

 

そういうくだらない仕事を大量に作り出しているのは、

 

アピールしたいだけの野党の政治家だったり、

 

やたらと存在意義を強調したい公明党だったり、

 

デジタルも使えない旧守派の(与党を含む)政治家だったり、

 

するんじゃないの?

 

やることが政治家のご機嫌取りや、

意味のない資料集めなら、

 

本当に、素晴らしい才能を

無駄遣いしているだけにすぎません。

 

 

www.asahi.com

 

実家で両親と暮らしながら研究に打ち込み、成果をまとめた初の著書が評価されて、09年度に若手研究者が対象の賞を相次いで受賞。恩師は「ほとんど独壇場と言ってよい成果を続々と挙げていた」と振り返る。

 

(中略)

 

衣食住は両親が頼り。研究費は非常勤講師やアルバイトでまかなった。研究職に就こうと20以上の大学に応募したが、返事はいつも「貴意に添えず」だった。読まれた形跡のない応募書類が返ってきたこともあった。

 

安定した職がないまま、両親は老いていく。14年、苦境から抜け出そうと、ネットで知り合った男性との結婚を決めた。だが同居生活はすぐに破綻。自らを責めて心を病んだ。離婚届を提出したその日に自死した。

 

(中略)

 

90年代に国が進めた「大学院重点化」で、大学院生は急増した。ただ、大学教員のポストは増えず、文科系学問の研究者はとりわけ厳しい立場に置かれている。首都圏大学非常勤講師組合の幹部は「博士課程まで進んでしまうと、破滅の道。人材がドブに捨てられている」と語る。

 

文系の人たちは、大学院まで進むと

「破滅の道」とまで書かれています。

 

 

勉強の楽しさに気づき、

その研究に人生を捧げると決め、

研究分野で評価を受ける。

 

それでも、生活は苦しくて、

上手くいかない。

 

なんともやりきれない気持ちになります。

 

 

biz-journal.jp

 

 2018年のノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学特別教授の本庶佑氏は、取材や講演のたびに若手研究者への支援を訴えている。思い返せば、大隅良典氏、梶田隆章氏、山中伸弥氏と、日本が世界に誇るノーベル賞受賞者たちは、みな口を揃えて基礎研究の大切さを訴え、資金を投入してほしいと危機を叫んでいた。

 

実際に今、日本の大学などで基礎研究に携わっている「ポスドク」たちは薄給で就職先がなく、悲惨な状況に陥っているという。

 

(中略)

 

 親からは「苦労して大学まで出したのに……」などとため息をつかれ、忙しいので彼女もできない。なんとか結婚しても、稼げないので生活は荒んでいく。

「研究に没頭したくても、結婚して子どもができれば、その夢をあきらめなければなりません。実際に、40歳過ぎの同僚が次のポストが決まらず就職活動を開始する姿を何度も見てきました」

 

(中略)

 

宮野さんは、「せめて普通に若手研究者が暮らしていける環境にしないと、誰も日本で研究者を目指さなくなる」と警鐘を鳴らす。

 

理系でも境遇は

あまり変わらないかもしれません。

 

 

基礎研究と呼ばれる、

直接の成果にはつながらないけど、

 

その後のその分野の

発展の土台となる研究は、

 

「どのくらいの成果が見込めるかわからない。」

 

という理由で、

研究費の分配が少ないようです。

 

 

理系の人たちは、

 

生活の不安を抱えながらの研究を

回避したければ、

 

すぐに就職してしまうか、

 

中国・アメリカなど

海外に渡って研究をするべき

なのかもしれません。

 

 

東京大学の大学院を出ても、

 

有名な科学雑誌に取り上げられるという

「一発」を当てるまでは、

 

アルバイトをして、

生活費を稼ぎながら研究・・・

という生活もよくあることのようです。

 

 

 

誰もが憧れる大手企業に就職しても、

 

それでハッピーエンドかと言われれば、

そうでもないようで・・・

 

 

www.sankei.com

 

広告大手代理店「電通」に勤めていた高橋まつりさん=当時(24)=が、過労を苦に自殺したことが波紋を広げている。高橋さんは直前の2カ月、友人や母親らに、LINEやツイッターなどで「過労」をうかがわせる50通以上のメッセージを発信していた。「本気で死んでしまいたい」。そこには、もだえるような苦しみがつづられている。

 

(中略)

 

「休日返上で作った資料をボロくそに言われた もう体も心もズタズタだ」(10月13日)

 

「眠りたい以外の感情を失った」(10月14日)

 

(中略)

 

「生きているために働いているのか、働くために生きているのか分からなくなってからが人生」(11月3日)


「土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい」(11月5日)

 

「毎日次の日が来るのが怖くてねられない」(11月10日)

 

「道歩いている時に死ぬのにてきしてそうな歩道橋を探しがちになっているのに気づいて今こういう形になってます…」(11月12日)

 

(中略)

 

「死にたいと思いながらこんなストレスフルな毎日を乗り越えた先に何が残るんだろうか」(12月16日)

 

「なんらな死んだほうがよっぽど幸福なんじゃないかとさえ思って。死ぬ前に送る遺書メールのCC(あて先)に誰を入れるのがベストな布陣を考えてた」(12月17日)

 

12月に入るとさらに深刻な状態に。クリスマスの12月25日、社員寮の4階から身を投げた。

 

シングルマザーで

女手一つで育ててくれた

お母さんを楽にしてあげたい、

 

その一心で努力をして東大に合格して、

さらに一流企業に就職する。

 

本当にものすごい努力

だったんだろうと思います。

 

 

それでもこの方は、

仕事で追い詰められて、

 

最後はわずか24歳で、

自分で自分の命を

終わらせてしまいました。 

 

 

こちらで紹介されている方々が

悪いと言いたい訳ではもちろんありません。

 

 

sakatajuku-chugakubu.hatenablog.com

 

今日は「ちきりん祭」で

大変恐縮なのですが、笑

 

こちらの記事で

紹介させて頂いた記事がこれです。

 

chikirin.hatenablog.com

 

なんとしても進学校に、

 

なんとしても国公立大学に、

 

なんとしても公務員に、

 

なんとしても一流企業に、

 

けれどそれは、あくまでも

自分の人生を幸福で

豊かなものにするための手段であって、

 

それを実現すれば、

無条件で幸せ、とはならない訳です。

 

 

大学までは

自分の思ったように行けたとしても、

 

その大学で高等教育を受けた成果を

発揮できる仕事の数が

現状の日本では圧倒的に足りていない。

 

 

そこには努力し続けることが必要です。

 

 

しかも、これまで紹介してきたように、

 

努力をし続けてきた人でさえ、

報われないかもしれない時代なのです。

 

 

だから、

 

実際に点数が取れているかはともかく、

怒られないと勉強が出来ない子を見ていると、

 

 

「この先、自分が勉強したことを

 活かせる仕事は限られていて、

 

 その少ない席を取り合わないといけないのに、

 そのためには学び続けなければいけないのに、

 

 言われなきゃ、怒られなきゃ

 勉強しないままでいいの?

 

 今なら、いい高校に行かなくても

 いい大学に行かなくても、

 それでも幸せな生き方が色々とあるんだよ?」

 

と、なってしまいます。

 

 

いい大学に行くために都会に

出なきゃいけないわけでもない。

 

オンラインで海外の大学ともつながれて、

色々なやり取りが可能です。

 

 

大事なのは、自分の肩書きがどうなるか、

ではなくて、いかに自分で選ぶか。

 

 

勉強が苦手なら、苦手なりに考えて、

自分のこれからを考えないと、

AIやロボットに仕事を奪われてしまいます。 

 

 

面倒な時代になったのかもしれません。

 

 

何も考えずに、

 

とりあえずみんなが

目指しているところを

目指していれば、

 

みんながやっていることを

やっていれば、

 

それなりの幸せが得られるという時代では

もはやないのかもしれません。

 

 

ある程度のリスクは覚悟した上で、

 

自分できちんと自分の道を

選ばなければならない時代です。

 

 

・・・と、偉そうなことを

言っているのですが、

 

私自身も他の先生方に比べて、

 

決して勉強が得意なわけでも

 

特別真面目なわけでもないので、

 

どこをどう工夫すれば、

生徒の皆さんの成績が上がるか、

 

どうすれば、皆さんに

ついてきてもらえるのか、

 

常に勉強だと思っています。

 

 

sakatajuku-chugakubu.hatenablog.com

 

 

塾を開校して間もないころ、

まだ生徒さんが5人しかいない頃に

こちらの記事を書きましたが、

 

私の中ではこの当時の気持ちは

ほぼ変わっていません。

 

 

勉強した先にいる

幸せそうな、魅力的な人として、

 

そして、

きちんと生徒さんに寄り添って、

その生徒さん一人一人に合った

将来を一緒に探す相談役として、

 

 

悲しくなるようなニュースが

多い時代ですが、

 

それでも明るく楽しく、

皆さんの気持ちが

勉強に対して前向きになるように

しっかりとサポートしたいと思っています。

 

 

将来のこと、全然分からなければ

まずは教室にある、

自分の興味のある本を読んでもいいし、

相談をしてくれても構いません。

 

 

自分のアタマで色々と考えたこと、

それはきっと将来にも生きてきます。

 

どんどん考え事をして、

アタマを使っていきましょう!

 

 

現在、無料体験生を募集しています!

(一部募集を終了している学年もあります。)

 

ご面談で生徒さんの学習状況を確認したのち、

必要があれば簡単な補習などを行って、

そのまま授業に飛び込んでもらいます。

 

ご面談のご予約は

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