【入試情報】改めて内申点について
みなさん、こんにちは！
さかた塾中学部、代表の西川です。
今回は、改めて成績について
確認をしておきたいと思います。
とはいっても、
広島県の内申が・・・
といった話ではありません。
お話からしたいと思います。
私が中学生の頃、学校の成績は
「相対評価」というつけられ方でした。
内申は５段階評価で、
「５」が全体の約７％
「４」が全体の約24％
「３」が全体の約38％
「２」が全体の約24％
「１」が全体の約７％
にならなければならない、
というのが「相対評価」です。
つまり、どんなに成績が良くても、
それよりも上の成績を取っている人がいれば、
一番上の「５」は取れない、という状態でした。
ですが、ずいぶん前から
こちらの成績のつけ方が
「絶対評価」に変わっています。
内申のつけ方にあまり制限がなくなり、
一定以上の成績をとっていれば、
「５」や「４」を
たくさん出してもいいことになりました。
その結果どうなったかというと・・・
広島県の・・・
と、データを示そうと思ったのですが、
残念ながら広島県の公立中学校の
内申分布のデータは公開されていないようです。
（私が見つけられなかっただけかもしれません。）
代わりに見つけた東京都のデータが
以下のリンクになります。
（東京はこういうデータを
ちゃんと公表してくれているところが、
いいですね。それに比べて広島は・・・）
こちらをさかのぼりますと、
８割以上の生徒に「５」か「４」をつけていた学校、
「１」をつけた生徒がいなかった学校、
などが全て公開されています。
（近年はかなり是正されたようですね。
そりゃそうです。学校によっては、
どんなに成績が悪くても「１」がつかないって、
公立中学校で色々な生徒がいると考えれば、
はっきり言って異常事態ですから・・・）
東京都の場合、多くの私立高校の受験には
中学校の内申を使用しますので、
それもあってか、中学校の内申のデータは
しっかりとオープンになっています。
こちらを基に抜粋しますと、
相対評価の時代は、
「５」が７％、「４」が24％で、
２つを合計しても
31%にしかならないはずですが、
現在の「５」と「４」の割合は、
国語 37.2％（約６％超過）
社会 37.6％（約７％超過）
数学 36.0％（約５％超過）
理科 36.3％（約５％超過）
音楽 38.6％（約８％超過）
美術 38.3％（約７％超過）
保体 36.5％（約６％超過）
技家 37.3％（約６％超過）
英語 37.1％（約６％超過）
そして、内申が「３」の生徒の割合、
こちらも本来であれば38％程度のはずですが、
国語 48.3％（約10％超過）
社会 44.5％（約７％超過）
数学 44.8％（約７％超過）
理科 47.0％（約９％超過）
音楽 49.7％（約12％超過）
美術 50.6％（約13％超過）
保体 53.4％（約15％超過）
技家 50.9％（約13％超過）
英語 43.3％（約５％超過）
と、なっています。
つまり、今「２」や「１」を取る生徒は
全体の２割以下で、
平均以下の生徒であっても
平均よりも相当下でなければ
「３」はとれてしまう、ということです。
ですので、世間一般にイメージされる、
「内申オール３、
９科27なら学校の平均くらい」
というイメージは大いに間違っています。
今なら９科30くらい、というのが
全体の平均だと思います。
もちろん、これは
東京のデータを基にした数字なのですが、
広島であっても大きな差はないと思います。
だから、
内申がオール３で満足している人が
いるとすれば、それって平均以下、
偏差値で言えば、
50以下で満足しているってことですよ？
ということです。
もちろん、個々に目標は違うでしょう。
内申の付き方も学校によって違うでしょう。
実力はあるけど、提出物で
内申を下げられている場合もあるでしょう。
ですが、
あなたの目指しているところは
そのままで目指せるの？？
それでいいの？？
ということを
しっかりと考えてもらいたいと思っています。
授業中は先生の話をちゃんと聞く、
テストに向けてしっかりと勉強をする、
提出物をきっちりと出す、
さあ、いよいよ
定期テストが近づいてきました！
当たり前のことをしっかりとやって、
内申を絶対に上げていきましょう！
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