さかた塾中学部ブログ

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【読書レビュー】小梅けいと『戦争は女の顔をしていない』

みなさん、こんにちは!

 

さかた塾中学部、代表の西川です。

 

さっそくレビューを書いていきたいと思います。

 

 

『戦争は女の顔をしていない』

絵:小梅けいと

監修:速水螺旋人

原作:スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ

 

www.kadokawa.co.jp

 

こちらの作品は、本屋で見つけて、

「本の帯買い」をしてしまいました。

 

その帯に書かれていた文章が以下の通りです。

 

この原作を漫画家しようと考えた作家がいるとは想像しなかった。

 

瞠目する。

 

原作者の慧眼をもって、酷寒のロシア戦線での女性の洗濯兵と狙撃兵の異形をあぶり出した辣腕には敬意を表したい。

 

それを漫画化した作者の蛮勇にも脱帽する。

 

男性の政治家と経済人たちの必読の書である。

女たちは美しくも切なく強靭であったのは事実なのだ。

 

富野由悠季

 

少し難しい言葉が使われていますが、

あのガンダムの生みの親の富野さんを

ここまで言わしめるとは・・・

 

とても興味が湧きました。

 

 

さらに裏の帯のコメントがこちら。

 

ノーベル文学賞を受賞した史上初のジャーナリスト、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ。彼女が取材した、500人にのぼる第二次世界大戦従軍女性たちの証言をマンガ化し、発表されるやいなや大反響を得た作品の、待望のコミックス第1弾ついに刊行。

 

私も不勉強だったのですが、

こちらの作品の原作は

2015年のノーベル文学賞受賞者の作品です。

 

 

みなさんが使っている歴史の教科書の228ページ、

第二次世界大戦終結に関する項目のところに

以下の記述があります。

 

 ヨーロッパでは1943年2月にソ連軍がスターリングラードでドイツ軍を破り、同年9月にアメリカ・イギリス軍がイタリアを降伏させました。

 

このたった1文の前半部分から、第二次大戦中、

ドイツとソ連が戦っていたことがわかります。

 

これが本当に・・・ものすごい戦いだったわけです。

 

この作品は、この独ソ戦に志願して

戦場に赴いた女性たちのお話です。

 

 

ジャーナリストである

原作者のスヴェトラーナさんが、

従軍した元軍人である女性たちへの

聴き取り取材を行って、

 

それまで語られることのなかった

戦場での女性たちにスポットライトが当たった

作品となっています。

 

 

当時のソ連では、愛国教育の影響や

社会主義の掲げる「平等」の精神の影響もあって、

男性と同じように戦場に行って

戦うことを志願する女性たちがいたそうです。

 

 

もちろん、進んで人殺しをしたがった

訳ではありません。

 

戦地から戻ってきた、足や腕が無い男性たちを見て、

「彼らが戦場からいなくなった分、

 誰かが彼らの代わりをしないと・・・」

と使命感にかられた女性もいたようです。

 

また、自分の夫が戦地に行くため、

一緒に戦地へ向かうことを

決意した女性もいたようです。

 

 

従軍を志願し、毎日軍服の洗濯をして、

爪が剥がれ落ちた洗濯兵の女性もいました。

 

お気に入りの赤いマフラーを

身に着けていたがために、敵の狙撃兵に狙われ

殺されてしまった女性もいたそうです。

 

また、女性らしく

夜中は兵舎でガールズトーク

盛り上がっていたこともあったそうです。

 

今までの戦争作品とはまた違った視点で、

戦争のリアルさを感じられる作品だと思います。

 

 

book.asahi.com

 

さて、もっと丁寧にレビューを書くぞ!

 

と意気込んでいた矢先に、

あの池上さんのレビューを見つけてしまい、

戦意喪失してしまいましたので、

 

こちらのレビューからも

少し引用したいと思います笑

 

ソ連戦勝国となった。

 

戦地から戻った多くの女性たちはしかし、その凄惨すぎる経験を口にすることはなかった。

 

「『人を殺したんだろう』『男たちに性奉仕したんじゃないか』と偏見の目で見られるから。戦争が終わったあとも二次被害のように差別されたのです」と池上さん。

 

原作者のアレクシエーヴィチさんは、かたくなに口をつぐむ女性たちの元に丹念に足を運び、500人以上の証言を得た。

 

(中略)

 

難しさを知るからこそ、「ここまで聞き出したのは大変なことだったと思う」と、アレクシエーヴィチさんを讃えた。

 

「日本では戦艦大和カミカゼ特攻隊など『祖国のために命を捧げる男の勇敢なドラマ』として描かれがちですが、戦争は決してそんな美談ではない。

 

また、夫や息子を戦争で失った女性は日本にもいますが、戦地で戦った人はいない。

 

表には出てこない、私たちが知らない戦争のリアルな悲惨さが、他国の女性の体験を通じて見えてきます」

 

・・・さすが池上さん。

なかなかいいこと言ってますね笑

 

 

以前、『主戦場』という映画を観た際に、

レビューでも触れましたが、

やはり周りの偏見もあって戦争体験を

長い間語ってこなかった女性も

たくさんいらっしゃったようです。

 

sakatajuku-chugakubu.hatenablog.com

 

丁寧な取材で、徐々に信頼を

得たのだと思います。

 

本当にものすごい努力です。

 

そして、それをマンガという形で

分かりやすく伝えてくれている

作者・監修者のお二人にも敬意を表します。

 

 

『ペリリュー』『この世界の片隅に

に加えて、塾の本棚に追加したいと思います。

 

興味のある方はぜひ、読んでみてください!

 

 

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