【読書レビュー】泉光『圕(としょかん)の大魔術師』
みなさん、こんにちは!
さかた塾中学部、代表の西川です。
読書レビューといいつつ、
いつもいつもマンガばかりで
申し訳ありません。
まずは読書嫌いな人達に
少しでも本を読んでほしいということで、
マンガを置くようにしています。
sakatajuku-chugakubu.hatenablog.com
基本的に教室に置くマンガは、
西川フィルターで
意味のあるもの、お仕事系のもの、
とハードルを設けています。
鬼滅の刃やワンピースなど、
人気のものを置きたいとは思っていません。
ですが、その自分のルールを
変えてでも置きたいマンガが出現しました。
孤独だった少年が本の力で世界を繋げる物語。
その昔、書物は金と同様の価値を持っていた。
小さな村で姉と2人、
貧しい暮らしをしていた少年は
本の都“アフツァック”に憧れを抱いていた。
そんなある日、一人の司書と出会い、
運命が大きく動き出す──。
本が貴重だとされている世界、
図書館の司書があこがれの職業である世界で、
本を読むことで差別を克服し、
本から得た知識で周りの人たちから認められ、
本のおかげで色々な人と出会い、別れ、
本を通して成長をしてく少年のお話です。
啓文社でたまたま目にして、
面白そうだなと買ってみたのですが、
本当に素晴らしい作品でした。
どの回も読むと感動して、
泣きそうになります。
あなたが怖いと思うものは知らないもの、
知ろうと一歩踏み出してみると、
楽しい世界があふれている。
相手が知らないなら、教えてあげればいい。
相手にされて嫌なことを
相手にするのはカッコ悪い。
自分が思う「かっこいい」を追い求めてみる。
私の語彙力が足りず、こんな風に書くと
安っぽく感じてしまうかもしれませんが、
この本を読むと、本を読む素晴らしさが分かります。
ぜひ皆さんにも読んでほしいです。
こつこつと教室にある小説を借りて
家で読んでくれている生徒さんもいます。
みなさん、どんどん本に触れていきましょう!