さかた塾中学部ブログ

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【雑談】自由で平等な国は滅びる?

みなさん、こんにちは!

 

さかた塾中学部、代表の西川です。

 

最近は小論文の添削が増えてきているので、

そこに関連して、少しだけ

小難しい話をしたいと思います。

 

 

小論文もそうですし、

ディベート・ディスカッションなどもそうですが、

絶対の答え(全員が納得する答え)が無い問いに対して

 

賛成・反対双方の意見を考えながら、

自分なりの意見を述べるというのはとても大切です。

 

 

少しでも皆さんが世の中のことを

考えるきっかけになってくれたらなと思います。

 

 

president.jp

 

こちらの記事の内容が

非常に興味深いです。

 

 

何が書かれているかを簡単に説明すると、

 

「自由で平等な国が

 もしかしたら滅びて無くなるかもしれない」

 

ということです。

 

 

大変なことです・・・

 

そんなこと聞かされても、

「そんなの作り話でしょ?」

「ビビらせてるだけでしょ?」

と思うかもしれません。

 

 

しかし、この文章が理解できれば、

誰かの空想の話、ありえない話、

というレベルでは

済まないことが理解できると思います。

 

 

1人1人の権利を尊重し、

男女平等を尊重する社会・国では、

現在「少子化」が深刻になっています。

 

 

理由は色々あります。

 

女性が社会進出し、

仕事に就く女性が増えることで

晩婚化(結婚時期が遅くなること)が進み、

その分、出生率が下がっている。

 

 

今までの社会では、

大人なら結婚して子供を育てて当然、

という価値観だったが、

子供を産むのも産まないのも個人の自由、

という価値観が広がったために出生率が下がっている。

 

 

女性の権利を認めること、

多様な価値観を認めること、

これは先進国では当たり前のことです。

 

もちろん、日本も、世界の先進国同様、

そのような自由で平等な社会の実現を

目指しています。

 

 

ですがそれが結果的に、

国の人口減少を招いている。

 

また、日本以外の先進国では

難民・移民などの困っている外国人を

次々と国内へ受け入れてきました。

 

 

その結果、

難民・移民を手厚く保護するために

国民の税金が使われ、

そのことで国民の不満が強まり、

「外国人を追い出そう」という公約を掲げる

政治家たちが支持され始めているというのです。

 

 

これに関しては、

世界各国で思い当たる事例があります。

 

記事にある通り、

フィンランドは、34歳の女性が大統領になったことでも

話題ですが、与党に次ぐ2番目の政党が

真のフィンランド人」という

外国人を追い出そうという政党です。

 

イギリスでは、EU圏内の様々な国から貧しい移民が来て、

国内の福祉や教育が混乱してしまったため、

ついに先日、EUから離脱してしまいました。

 

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アメリカではトランプ大統領が中心となり、

メキシコに壁を建設しようとしたり、

特定の国の外国人の出入国を制限したり、

白人以外の人種を追い出そうという動きをとっています。

 

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この他にも、フランス・ドイツなどでも

外国人を追い出そうという政党が力をつけています。

 

 

欧米は、自分たちが広めてきた、

自由や平等という価値観、

弱者には手を差し伸べようという価値観、

のせいで国の存亡の危機に立たされているというのです。

 

 

これに対して、着実に人口が増え続けているのが、

女性の権利に対して色々な制限を設けている

イスラム教系の国々です。

 

イスラム教の国では、女性の社会進出が不十分だったり、

結婚した女性は他の男性に髪の毛を見せてはいけないなど、

女性だけに厳しい戒律がいくつかあります。

 

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このままでは、

自由・平等を掲げる国が弱っていき、

昔のように、不自由で不平等な社会が

復活するかもしれません。

 

 

じゃあ、女性差別を復活させればいいのか、

弱者は切り捨てればいいのか、と聞かれれば、

もちろんそんな簡単な問題ではありません。

 

 

SDGs、「持続可能な社会」を目指すために、

私たちがどういう決断をしなければならないのか。

 

答えは1つではありません。

 

皆さんも、色々と考えてみましょう。