さかた塾中学部ブログ

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【雑談】中村哲さんが成し遂げたこと

みなさん、こんにちは!

 

さかた塾中学部、代表の西川です。

 

本日は高校生が定期テスト中のため

質問対応をした後は、

中3理社の授業でした。

 

 

中3の授業の前に、

こちらのニュースを目にしました。

 

www3.nhk.or.jp

 

アフガニスタンの復興のために尽力された方が

テロ組織の凶弾に倒れたというニュースです。

 

www.nikkansports.com

 

あの吉永小百合さんもコメントを出す、

中村さんというのはどのような方なのでしょう?

 

 

 

私の勉強不足で、

中村さんについては

このニュースで初めてお名前を

伺いました。

 

最初はこのニュースにも、

あまり興味が無かったのですが、

 

ある2枚の写真を見て、

中村さんの成し遂げてきた活動が

知りたくなってしまい、

 

しばらく時間をかけて

中村さんの記事などを追っていました。

 

 

f:id:chugakubu:20191206011049j:plain

 

これはあるアフガニスタンの地域の写真です。

 

歴史的な大干ばつで作物が全て枯れ、

その上に9・11同時多発テロの報復攻撃で

アメリカから激しい爆撃を受け、

 

荒涼とした土地が広がっています。

 

これが2001年ごろの写真です。

 

 

 

それが7年後の2008年・・・

 

 

 

f:id:chugakubu:20191206011223j:plain

 

 

この写真を見て、言葉を失いました。

 

 

だって、奇跡じゃないですか?

 

同じ場所とは思えない。

 

 

全く違う世界です。

 

 

この奇跡を起こしたのが、

中村哲さんです。

 

 

www.youtube.com

 

約1時間ある動画なので、

簡単に要点をまとめます。

 

 

中村さんは1984年、

非政府組織(NGO)の活動の一環として、

パキスタンに派遣されます。

 

そこで、

隣国のアフガニスタンからやってくる

多くの難民を目の当たりにして、

中村さんはこう思ったそうです。

 

「普通のドクターで

 この状況を見て逃げれるというのは

 どうかした人でしょうな。」

 

「他に誰もいないなら

 やっぱり困っている人を

 見捨てるわけにはいかない。」

 

1991年にアフガニスタンに診療所を作って、

医療活動を始めた中村さん。

 

 

水で洗ってあげれば防げる皮膚病が

水が無いために悪化し、

水を求めて争いが起こり、

 

水がないために田畑が枯れ、

食べ物に飢えて、

多くの人が苦しんでいました。

 

 

そんな中でアメリカの

テロに対する報復攻撃が始まりました。

 

瀕死の小国に

世界中の超大国が束になり、

果たして何を守ろうとするのか、

私の素朴な疑問である。

 

報復が終わり、難民の人々が

自分の祖国に戻ってみると、

 

そこには生活をするためのものが

何も残されていませんでした。

 

 

「まずは食うこと、

 食料と水をなんとかしなければ。」

 

この時、中村さんは

白衣を脱ぐことを決めました。

 

「診療所を100個作るよりも

 用水路を1本つくったほうが

 どれだけみんなの健康に

 役立つのかわからないと、

 医者としては思いつきますよね。」

 

ここから、中村さんの

用水路を作るための大きなプロジェクトが

始まりました。

 

用水路を作るという土木工事の知識を

全く持っていなかった中村さん。

 

それでも、独学で学んで図面を引き、

 

寄付金で集めたお金を使いって

人を雇い、岩を運ぶための重機を買い、

 

いつしか周りの多くのアフガニスタン人を

巻き込んだ一大プロジェクトになりました。

 

 

 

国が貧しいから、犯罪が起こり、

テロ組織を志願する兵隊が現れる。

 

みんななりたくてなっている訳じゃない。

 

農業が忙しくなれば、

犯罪なんてしてられない。

 

 

そう信じた中村さんは、

わずか1年で1.6キロの用水路を

作り上げ、そこからさらに6年をかけて、

総延長25キロの用水路を完成させました。

 

 

さらにその用水路の中心に

イスラム教の礼拝所であるモスクと、

神学校であるマドラサを作りました。

 

 

その後、中村さんは

計9か所の用水路建設・修復に携わりました。

 

中村さんが携わった用水路で

まかなえる田畑の面積は

約1万6000ヘクタール、

約60万人の人の命を救ったと言われています。

 

 

ここからさらに、

用水路を建設するための

若い技術者を育成して、

 

アフガニスタン全土を豊かにしよう

 

 

・・・と、

活動をされていた矢先の事件だったようです。

 

 

本当に素晴らしい人だったんだな、

そんな人が亡くなってしまったんだなと、

調べていくうちに涙が止まりませんでした。

 

 

海外の貧しい地域や紛争地域で

地域の復興のために活動をされている

日本人の方もたくさんいらっしゃいます。

 

www.peshawar-pms.com

 

アフガニスタンを支援している、

中村さんの団体「ペシャワールの会」

 

www.msf.or.jp

 

民間の寄付により、医療活動を行う

非営利団体NPO)の「国境なき医師団

 

 

このような活動をしている団体がたくさんあります。

 

興味が湧いたみなさんは、

ぜひ自分でも調べてみてください。

 

 

 

今回の社会の授業では、

国連の活動にも簡単に触れ、

 

その際にこの中村さんの活動を

紹介しました。

 

 

時間のある人はぜひ上にリンクを貼った

動画も見てみてください。

 

www.youtube.com

 

 

ちなみにこれが、先ほどの動画の

英語版です。挑戦してみたい人はぜひ!