【雑談】作られた「物語」を超えよう！（後編）
みなさん、こんにちは！
さかた塾中学部、代表の西川です。
近畿・東日本は台風の影響が大きそうですが、
こちらは影響もあまりなさそうですので、
土・日・月は通常通り14時から
塾に来て勉強をしていただけます。
14日（月）は、
広島市内の私学フェスタにお邪魔して
近大東広島の先生から
色々とお話を伺ってから、
教室を開けようと思います。
万が一、14時を越えてしまう場合も、
４階の自習室は開けておきますので、
そちらをご利用ください
前回の記事はこちらです。
sakatajuku-chugakubu.hatenablog.com
こちらの記事で書いた、
生徒さんにお伝えしたお話２つのうちの
もう１つをお話したいと思います。
２０１７年６月、
明石駅南の国道２号の拡幅工事に絡み、
当時買収に応じていなかった地権者の建物について、
市職員との内部協議で
「火付けて捕まってこいおまえ。
燃やしてしまえ。損害賠償を個人で負え」などの
暴言を吐いていたことが２８日、
神戸新聞社の取材で分かった。
泉市長は、市幹部に対し
交渉が遅れていることを責め、
「何しとってん７年間。
おまえら１人ずつ１千万円出せ。
自分の家売れ。その金ではろたれ」
などと怒鳴った。
また「ずっと座り込んで頭下げて
１週間以内に（合意を）取ってこい」
「責任取ってもらう。辞表出しても許さん」
などと発言した。
当時の明石市長が部下である職員に
暴言を吐いてパワハラをしたというニュースです。
こちらもご存知の方もいらっしゃると思います。
「（家を）燃やしてしまえ。」
「1人1000万払え。」
「辞表出しても許さん。」
過激な文言が並び、
こんなひどいことを言う市長なんて
辞めさせてしまえ！
という意見が飛び交いました。
ですが、その後、
この暴言の前後の音源が公開されると、
またも世間の態度は180度変わりました。
あと１軒だけです。
ここは人が死にました。
角で女性が死んで、
それがきっかけでこの事業は進んでいます。
そんな中でぜひご協力いただきたい、と。
ほんまに何のためにやっとる工事や、安全対策でしょ。
あっこの角で人が巻き込まれて死んだわけでしょ。
だから拡幅するんでしょ。
（担当者）２人が行って難しければ、
私が行きますけど。
私が行って土下座でもしますわ。
市民の安全のためやろ、腹立ってんのは。
何を仕事してんねん。しんどい仕事やから尊い、
相手がややこしいから美しいんですよ。
後回しにしてどないすんねん、一番しんどい仕事からせえよ。
市民の安全のためやないか。
言いたいのはそれや。
そのためにしんどい仕事するんや、役所は。
このコメントは問題となった暴言の
直後に市長が言った言葉です。
死亡事故が起こった危険な交差点を
近隣住民に立ち退いてもらって、
見通しの良い交差点にしようという
事業が始まったのが７年前。
そこから、立ち退いてもらうはずの住民と
交渉が全く進んでいなかったことに対して、
担当者を強く叱責していたというのが顛末でした。
市民の安全のために、本気でやってくれ、
という強い訴えの、強すぎる部分のみが
切り取られ、横暴な市長であるという
「物語」が独り歩きしてしまった結果でした。
確かに、暴言を吐いてしまったこと自体は、
よろしくない行為だったわけですが、
世間が言うほど
横暴な市長ではなかったというわけです。
これで、世間の評判は上がり、
謝罪し、責任をとって辞職した泉”元”市長は
その後の選挙ですぐに再選を果たします。
職員への暴言で市長が辞職したことに伴う
１７日に投開票された。
前市長で無所属の
泉房穂（ふさほ）氏（５５）が、
元市長で無所属の
北口寛人（ひろと）氏（５３）、
元県議で共産新顔の
新町美千代氏（７１）を破り、３選を果たした。
投票率は４６・８４％（前回４５・５０％）で、
泉氏は前回選挙での得票（５万１千票）を
大きく上回る８万票余りを獲得した。
職員への暴言問題で辞職した後、
３、４月にあった２度の市長選に当選した
自らを含む市の特別職を対象にした
ハラスメント防止のための委員会を
設置すると発表した。
会見で、泉市長は
「自身の発言は許されるものではなく、
ハラスメント防止に
積極的に取り組んでいく責任がある」
と説明した。
そして、同じようなパワハラ案件が
二度と起きないようにと、
パワハラ防止委員会を設置し、
今に至っています。
トップの責任の取り方として、
非常に潔いですし、
その後、再発防止に向けた取り組みを
きちんと行っているのも素晴らしいと思います。
・・・ゴリラのドラミングの話から
ずいぶんと横道に逸れてしまっているのですが、
特に国語の授業ではこんな逸れ方をよくします。
もちろん、狙ってやっているつもりです。
私が前の塾時代に見た国語の先生の中で、
生徒さんの成績をどんどん上げていく
素晴らしい先生がいました。
その先生にどんな授業をしているか
尋ねたところ、問題をさっさと解説し終えて、
その後は生徒によく雑談をしているとか。
「最近ハマっている将棋の話、ジャズの話、
新海誠監督の話、気になった映画の話、
とか話してますよ。」
やっぱり国語力を上げるためには、
もちろん設問を解く上での
テクニック的なことも大切なのですが、
今学んだ文章を頭に残して、
これから出会っていく様々な事柄を
習った文章と
どれだけ結び付けていけるかが大事だと思います。
また国語に限らず、
生徒さんに勉強を身につけてもらうためには、
教科書と黒板で学んでいることが
無味乾燥なものではなく、
私たちの日常生活とつながっていることを
きちんと伝えてあげることが大切だと思っています。
だから、夏休みには、中１の生徒さんが
植物の単元で苦戦していた時は、
実際に外に生えている草をその場で抜いてきて、
「ほら！平行脈でひげ根じゃん！」と
解説したこともありました笑
国語の文章を読んだ後に、
「この戸部くんって性格がイケメンだよね？
こんな風に相手の気持ちを理解してあげたら、
絶対モテると思わない？
たぶんこの主人公の女の子は
戸部くんのこと好きになるわ。」
と、話してみたり、
この記事のように、
身近なニュースと文章に書かれていることを
結び付けてお話しようとしています。
勉強をすることって、
短期的にはテストの点数を上げたり、
受験に合格したりすることなわけですが、
それだけじゃなく、世の中のことを
ちゃんと理解できるようになりますからね。
だから、みなさんには勉強することの楽しさを
知ってほしいし、
私が知って楽しかった、興味深かった経験を
おすそわけ出来たらと思っています。
生徒さんから「学校の授業より深い！」と
私の授業を評価してもらうこともあります。
専門的な勉強を大学でなさっていた
学校の先生よりも、
私の方が深い知識を持っているわけでは
決してないと思うのですが、
これはどうやったら生徒さんに伝わるかを意識して、
きちんと狙いを定めて授業をしていますので、
そう言ってもらえるととても嬉しいですね。
ご家庭で塾の話をしていただくことも
生徒さんの頭の整理になると思いますし、
記憶の定着につながります。
雑談の１つとして、食卓で塾の話などが
挙がってくれていれば幸いです。
現在、無料体験生を募集しています！
ご面談で生徒さんの学習状況を確認したのち、
必要があれば簡単な補習などを行って、
そのまま授業に飛び込んでもらいます。
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