さかた塾中学部ブログ

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【高校紹介】近畿大学附属広島高等学校福山校(その①)&新年度から私立高校実質無償化!?

みなさん、こんにちは!

 

さかた塾中学部、代表の西川です。

 

本日より2学期が始まりました。

中3のみなさんには、先日の模試の結果を見せながら、

これからの勉強についてや志望校について、

また以前お配りしたミニノートの使い方についてなど

お話をさせてもらいました。

 

今日の話をしっかりとこれからの受験勉強に

活かしてもらえれば、これ以上のことはありません。

 

先日のブログでもお話していたように、

9/4に参加してきた高校の説明会について、

ご紹介したいと思います。

 

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近畿大学附属広島高等学校福山校

 

HP: http://fukuyama.kindai.ac.jp/

 

男女: 共学

 

アクセス: JR福山駅より鞆鉄バス尾道方面行

 「近畿大学附属広島高等学校・中学校福山校前」(約10分)

 下車から徒歩約5分、

 その他、JR備後赤坂駅や各方面からのスクールバスもあり(有料)

 

全県模試偏差値: 特別進学 58.5、 体育進学 47.0

 

H31年度卒業生の主な進学実績(浪人生除く):

 京都大学3名、大阪大学1名、九州大学1名、

 お茶の水女子大学1名、神戸大学2名、岡山大学9名、広島大学1名

 近畿大学への内部進学133名

 

ということで、北高・東高に進学される生徒さんの

有力な併願先の1つであろう、近大福山です。

 

説明会は学校ではなく、福山駅前のホテルの会議室を

利用して行われました。

 

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まず最初の30分で、近畿大学の紹介が行われました。

 

近畿大学は現在、

6年連続で志願者数が日本一の大学です。

昨年度の志願者数はなんと20万人超え!

 

広島県だけでも昨年度だけで

約6,700人の生徒さんが志願していたそうです。

 

合格者は尾道北から56名、福山誠之館から51名、

三原高から33名、尾道東から32名ということで、

偏差値の高い高校の生徒さんが、

併願先として検討していることがわかります。

 

 

近畿大学と聞くと、あまり良い大学のイメージが無い

という方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、

昔と今とでは評判は全く違います。

 

 

受験倍率は

総合社会学部16.8倍、医学部13.7倍、

経済学部11.2倍、建築学部10.5倍、

経営学部・法学部は9.9倍、

大学全体を平均しても倍率は5倍ほど、

河合塾のデータでも偏差値50台後半に上昇している大学です。

 

我々塾業界でも、

産近甲龍から頭1つ抜け出ている、

 関関同立とほとんど遜色ない受験難易度」

と言われているくらいなので、それくらい勢いのある大学です。

 

 

近大と言えば、

世界初の完全養殖マグロである「近大マグロ」が

非常に有名ですが、

 

それだけでなく、

ネイティブが常駐していて、

日本語禁止・英語話し放題の英語村(イーキューブ)、

 

24時間自習し放題の施設ナレッジフィールド、

 

アプリで蔵書検索が可能な附属図書館である

BIBLIOTHEATER(ビブリオシアター)など、

 

楽しく勉強に取り組めるための施設が

どんどん新しく作られているようです。

 

 

ちなみに、ビブリオシアターの2階には、

なんと図書館なのに漫画が置かれており、

それだけではなく、

漫画の横に関連した学術本が置かれていて、

遊びの知識を学問に昇華させる

「知識のどんでん返し」、通称「どんでん」コーナー

と呼ばれているとか・・・笑

さすが大阪と言うべきか、ユニークなことを考えますね。

 

また、キャリアセンターで様々な就職支援を行い、

就職決定率は98.2%ということで、

就職活動の支援にもかなりの力を入れており、

企業からの評判も良いようです。

 

 

東京にいたときから、

日本大学東洋大学・法政大学・明治大学など

首都圏の人気大学を抜いて志願者数1位になっていたので、

とても気になっていましたが、

説明を聞きながらその魅力というのが伝わってきました。

 

上の写真で載せたように、

広島にキャンパスのある工学部のポスターも

遊び心があって、高校生は特に惹きつけられると思います。

 

大学案内も、一見しただけでは

ファッション雑誌と見間違えるくらいオシャレです。

 

 

魅せる技術と、それに負けない

学内の施設や就職支援の強化によって、

日本で一番人気のある大学になったのが近畿大学です。

 

 

 

ということで、そんな近畿大学の附属校ですので、

非常に気になっていた学校だったのが、近大福山です。

 

 

最初に挙げた大学の進学実績ですが、

こちらは中高一貫組の実績が混じっているので、

説明会で伺った、

中高一貫組と高校入学組をそれぞれ分けた

進学実績をこちらでご紹介します。

(以下、私が説明会中にとったメモなので、

 若干の誤差がある可能性をご了承ください。)

 

中高一貫クラス】

近大福山は完全中高一貫の形をとっているため、

 中学からの入学生と高校からの入学生は

 同じクラスになることはありません。)

国公立大学 28名

(京都3・大阪1・神戸2・お茶1・岡4・広1など)

近畿大学への内部進学 37名

 

【特別進学クラス】(39人中)

国公立大学 10名

(岡4・静岡1・高知1・大分2・鳥取1など)

近畿大学への内部進学 23名 (うち特待生2名)

 

【体育進学クラス】(30人中)

国公立大学 2名 (福山市立1・高知工科1)

近畿大学への内部進学 11名

就職 10名(うち3名はJFEスチール西日本)

 

ということで、主な国公立大学の進学実績に関しては、

ほとんどが中学校からの内部進学組ということがわかります。

 

ですが、北高や東高を受験で落ちた生徒さんが

高校からの入学組で通っているとメイン層と考えると、

全体の4分の1が国立大学に進学しているというのは、

決して悪い数字ではないです。

 

何といっても約6割の生徒さんが

近畿大学に合格できているというのは、

公立高校にはなかなか出せない数字です。

 

近畿大学への内部進学の基準や枠なども説明会後に

校長先生に伺いましたが、

内部進学の基準自体が

英検・漢検・数検のいずれかを準2級以上(高1終了レベル)

ということで決して高くないですし、

内部進学の枠は毎年余っていて、ほぼ皆さんが希望の学部に

進学できるのだそうです。

 

そういった意味では、

「大学進学を考えたいけれど、決して学力が高くない・・・」

という高校受験の偏差値50近辺の生徒さんが、

ほぼ確実に、最近乗りに乗っている近畿大学か、

それ以上の大学に進学できる切符を

貰えるという意味では、非常に魅力的な学校だと思います。

 

 

ちなみに、近畿大学への特別推薦ですが、

国公立大学との併願は可能ですが、

関関同立早慶など、私立大学との併願は不可能だそうです。

 

ですので、近畿大学をおさえておきながら、

広島大学岡山大学などの国公立にチャレンジ!

というのは可能ですが、

関関同立にチャレンジ!となる場合には、

近畿大学への特別推薦枠が無くなり、

改めて一般受験を受けなければいけなくなりますので、

その点はご注意ください。

 

 

だけど、私立高校だからお金が・・・という方、

その心配はもしかしたら解消されるかもしれません。

 

私学フェスタでも紹介されていたはずなのに、

私も今回の説明会で初めてちゃんと認識したのですが、

2020年度から新たな「就学支援金」制度が始まるようです。

 

www.mext.go.jp

 

まだ、正式に決定しているわけではないようですが、

こちらに書かれていることを簡単にまとめますと、

「2020年度からは、私立高校に通う生徒さんで

 ご家庭の世帯年収が590万円未満の世帯に関しては、

 私立高校の平均授業料を勘案した水準の

 就学支援金が出される」、

 

つまり

「授業料が平均以下の私立高校に通っていれば、

 授業料は実質無償になる!」ということみたいです。

 

 

もちろん、あくまでも授業料なので、

その他、施設費や後援会の会費などの諸経費は

ある程度必要かもしれませんが、

それでも何も支援がない状態を考えると、

かなりの費用が援助されるようです。

 

こちらの詳細は2019年9月中に決まるようですので、

また追って、お知らせしたいと思っています!

 

 

そちらも踏まえて考えると、

新しい大学入試制度が不透明な現段階では、

もちろん普通に公立高校に進学して、

普通に大学受験をすることも可能ではあるが、

内部進学というリスクヘッジが可能な私立高校

というのも、ある程度は選択肢に入れていくのも

ありなのかな、と思うところではあります。

 

 

最後に、近大福山の新年度の入試制度について、

確認をしておきます。

 

出願区分は、以下の4つです。

1.専願一般(特別特待生)

・試験日程(R2年度入試): 1/21(火)

・内申の出願基準:中1~3の5科素内申70/75点以上

・受験科目:5科目を受験し、

 英語+残りの4科中得点の高い2科の300点満点

・合否決定:上記の300点満点で基準(約8割)を超えた場合、

 合格となり1年間授業料全額免除が適用される

 →上記基準に満たない場合は専願一般と同じ基準で合否を出す

 

2.専願特別入試(面接)

・試験日程(R2年度入試): 1/20(月)

・内申の出願基準:中1~3の5科素内申47/75以上

・受験内容:約20分の個人面接のみ

 

3.専願一般

・試験日程(R2年度入試): 1/21(火)

・受験科目:5科目を受験し、

 英語+残りの4科中得点の高い2科の300点満点

 →あまりにも低い点数でない限りは基本合格

・入試得点が8割以上の場合には、その点数に応じて

 授業料全額免除・1/2免除・1/3免除・1/4免除になることもある

 

4.併願一般

・試験日程(R2年度入試): 1/21(火)

・受験科目:英数国理社の5教科、500点満点

・入試得点が8割以上の場合には、その点数に応じて

 授業料全額免除・1/2免除・1/3免除・1/4免除になることもある

 

これに加えて、英検3級以上を取得している生徒は、

当日の本人の英語の入試得点 or 受験者全体の英語の平均点

のどちらかのうち、点数が高い方を本人の得点とするという

優遇措置があります。

 

 

こちらの高校の受験を希望される場合で、

何か確認したいことなどがある場合には、

ぜひお気軽にお問合せください!

 

 

きちんとみなさんの進路について考えられるように、

私もまだまだ勉強中です。

9月はあと4校ほど、

すでに説明会への参加を決めています。

 

大切な自分の将来のことなので、

何か不安なことがあればぜひ相談してください!

 

引き続き一緒に頑張りましょう!!